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     【裏】ロシア政治経済ジャーナル
 No.204


                       2024/4/22


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★北野最新刊の目的と内容



全世界の裏RPE読者の皆様、こんにちは!

北野です。


今日4月22日は、北野最新刊の発売日です。

タイトルは、



◆『プーチンはすでに、戦略的には負けている

- 戦術的勝利が戦略的敗北に変わるとき』

詳細は↓
https://amzn.to/440lGBC



です。


「プーチンはすでに、戦略的には負けている」


を読んで皆さん、どう思われましたか?


「・・・・・・負けてないし!」


と思った方もいるかもしれません。

確かに、ウクライナの戦場だけ見れば、「ロシアが優勢」といえるでしょう。


ですが、タイトルをよく見てください。


『プーチンはすでに、【 戦略的には 】負けている』


です。


【 戦略的には 】の部分が重要。


さらに、


【 戦術的勝利が戦略的敗北に変わるとき 】


と続きます。

この説明だけ聞いて、「なるほど!」と思えた方は、
「戦略」と「戦術」の違いがわかっている方です。


戦略とは、戦争に勝つ方法。

「戦略を練る」とは、「戦争に勝つ方法を考える」と同義です。


では、戦術は?

戦術は、目先の戦いに勝つ方法。


たとえば、日露戦争において、


「どうすれば、ロシアとの戦争に勝てるだろうか?」

と考えるのは、「戦略を考える」。


「どうすれば、日本海海戦に勝てるだろうか?」

と考えるのは、「作戦を立てる」。


日本海海戦の最中に、

「どうすれば、あの戦艦を撃沈することができるだろうか?」

と考えるのは、「戦術を考える」。


「戦略」は、視点がより大局的で長期的です。

「戦術」は、視点が近視眼的で短期です。


さて皆さん、プーチンは、勝っていますか?負けていますか?

「勝っている」と考える人は、「戦術的」に見ているのです。

確かに、戦場では、優勢に見えるからです。


「負けている」と考える人は、「戦略的」に見ているのです。

より大局的に、長期的視点でみている。

プーチンの「戦略的敗北の例」を見てみましょう。


・ロシアの国際的地位の失墜

国連でウクライナ侵攻を非難した国は141か国。

国連でロシアを擁護した国は、たったの4か国。

しかも、北朝鮮、ベラルーシ、シリア、エリトリア。

いずれも国際社会で孤立した、独裁国家だけ。

ロシアは、北朝鮮、ベラルーシと同レベルまで落ちました。



・プーチンの国際的地位の失墜

国際刑事裁判所は2023年3月、プーチンに逮捕状を出しました。

国際社会でプーチンは、「戦争犯罪容疑者」なのです。

彼は、大国の大統領でありながら、
国際刑事裁判所加盟国124か国に行けなくなりました。

逮捕されるからです。

ちなみに、プーチンが日本に来たら、逮捕されます。



・NATO拡大を止めようとしたが、NATOは逆に拡大した

プーチンは、「NATOの拡大を止める!」と言って、ウクライナに侵攻しました。

しかし、その異常な行動に驚いた中立国フィンランドとスウェーデンが、
NATOに加盟してしまった。

彼は、NATO拡大を阻止しようとしましたが、NATOは逆に拡大したのです。



・ロシアは、「旧ソ連の盟主」の地位を失った

ロシアがウクライナに侵攻した後、ロシアは「旧ソ連の盟主」の地位を失いました。

旧ソ連諸国のロシア離れが止まらないのです。

たとえば、ウクライナ、ジョージア、モルドバは、EUに加盟申請をしました。

アルメニアは、ロシアを中心とする軍事同盟CSTOを離脱すると宣言しています。

中央アジアのカザフスタン、トルクメニスタン、タジキスタン、ウズベキスタン、
キルギスは、中国と「運命共同体」を作ることで合意しました。



・ロシアは中国の属国になった

ウクライナに侵攻した結果、最大顧客だった欧州は、
ロシアの資源を輸入しなくなりました。

さらに、欧米は、ロシアをSWIFTから追放しました。

結果、ロシアは、「ドル圏」「EU圏」から排除された。

そしてロシアは、EU向けの原油、天然ガスを、
【 人民元 】で中国に大量に輸出することになった。

ロシアは、【 人民元圏 】に組み込まれ、中国の属国になったのです。 



これらは、ロシアの【 戦略的敗北 】の一部です。


私は、このような結果になること、ウクライナ侵攻が始まる前からわかっていました。

だから『現代ビジネス』2022年2月16日(侵攻の8日前)のタイトルは、


『全ロシア将校協会が「プーチン辞任」を要求…!
キエフ制圧でも【 戦略的敗北は避けられない 】


だったのです。

私は、なぜこの本を書いたのでしょうか?

「戦術脳」でロシアを破滅に導いたプーチンをディスリたいわけではありません。

日本人に「戦術」と「戦略」の違いを理解してもらいたい。

そして、短期的には勝利できても、
長期的にはどんどん苦しくなっていく【 戦術脳 】から、
永続的幸せと繁栄を手に入れる【 戦略脳 】に変わる方法を
知っていただきたい。

そんな願いを込めて書きました。

これを読まれている皆さんご自身が、
永続的繁栄をもたらす「【 戦略脳 】を
手に入れることができる」という話です。


もちろん、日本が敗北必死の戦術的道ではなく、
長期的に繁栄する「戦略的道を進んで欲しい」という願いもあります。


皆さん、是非北野の最新刊を読んで、是非【 戦略脳 】をゲットしてください。



◆『プーチンはすでに、【戦略的には】負けている』

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発行者 北野 幸伯


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