◆ 裏RPE

本文へジャンプ  

 


【裏】RPEJournal=======================================



     【裏】ロシア政治経済ジャーナル No.109


                      2021/12/20


=======================================================

★労働者数減少問題の理想的解決法



全世界の裏RPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。


日本には、「問題が山積み」だといわれています。

いろいろありますが、「最重要問題を三つあげろ」
といわれたら、


・中国が尖閣を「我が固有の領土で核心的利益」
と主張し、露骨に奪いに来ていること

・25年間、GDPがまったく成長していないこと

・少子高齢化問題と人口削減問題


をあげるでしょう。

今回は、「少子高齢化問題と人口削減問題」について。

厚生労働省の発表によると、2020年度の

出生数は84万832人で過去最低。

死者数は137万2648人。

1年間で53万1816人人口が減りました。

鳥取県の人口が55万人。

つまり、日本では、一年間で「一つの県が消えるほど」人
口が減っているのです。

大変な問題です。

これについて私は、「出生率を劇的に上げる方法」を提案
しています。

ロシアはこの方法を使い、
1999年1.16だった出生率を1.75まで上げました。

その方法を知りたい方は、こちらをご一読ください。


・日本の生き筋 家族大切主義が日本を救う
↓ 
https://amzn.to/2zn4gC3


今日は、同じ「少子高齢化、人口削減問題」でも、
別の問題について。

人口が減ると困るのは、「労働者が不足すること」でしょう。

それで、「移民を大量に入れるしかない」
という話になっています。

私自身は、「日本人がやりたがらない仕事は、
安くこきつかえる外国人労働者、移民にやらせればいい」

という「差別的移民政策」に反対しています。

要するに「3K移民、3K外国人労働者の大量受け入れ」
に反対している。


こういうと、「では労働者不足はどうするのだ」
という質問がきます。

私は、「機械化、自動化、IT化、ロボット化、AIなど
で対応すればいい」と主張しています。

外国から安い労働力を入れると、
「必要がない」ので、技術革新も止まってしまいます。



▼近所で見つけた成功例



私は28年間モスクワに住み、2018年に帰国しました。

そして、日本のことをよく観察していますが、
「どんどんよくなっている」と感じています。


たとえば、2018年、日本の公立小中学校の
エアコン設置率は5割程度だった。

この年はとても暑く、熱中症でたくさんの人が亡くなりました。

それで、「公立学校にエアコンをつけろ!」
という声が大きくなった。

そして今では、エアコン設置率が93%になっています。


他にも「働き方改革」。

私の知人、友人も「残業がなくなった」と喜んでいます。

会うにしても、「6時45分にどこどこで」と
約束できるようになった。


さらに、新型コロナで「テレワーク」が普及しました。

それで、毎日の通勤時間2時間が、「自由時間」になった。

最近は、平日の昼間、小さな子供たちと散歩している
「お父さん」を、頻繁に見かけるようになりました。

日本は着実に変化しています。


さて、私が日本に戻って3年、特にここ1年間で
「変わってきたな」と感じることがあります。

それは、「レジの形態」です。

具体的には「セルフレジ」が一般的になってきた。

私の近所のスーパー3店、私が完全帰国した2018年時点で
セルフレジはありませんでした。

ところが、ここ一年で導入が進み、今では3店ともセルフ
レジが登場しました。

現状、「普通のレジ」と「セルフレジ」、両方ありますが、
「セルフレジ」の比重がどんどん高くなっています。

たとえば近所のスーパーにいくと、
20台ぐらいのセルフレジマシーンがあり、

店員一人が「サポーター」として立っています。

つまり、年配の人などが使い方がわからないとき、助けに入る。


セルフレジ導入で、そのスーパーは20人のレジ係を
1人にすることに成功しています。

だからといって、そもそも人口減で労働者不足なので、
従業員がリストラを恐れることもない。

コロナで外国人労働者を入れることが難しくなった。

一年たったら、「じゃあセルフレジにしよう」
ということになり、

外国人労働者なしで、回るようになったのです。

これが、「技術革新で、外国人労働者、移民なしでも問題
を解決した例」です。

そして、「労働者数減少問題の理想的解決法」になります。


いずれにしても、日本はゆっくり着実によくなっています。

中国問題も、経済成長ゼロ問題も、少子化問題も、
そのうち解決にむかうでしょう。

信じられない人は、昔のことを考えてみてください。

200年前、アメリカには黒人奴隷が存在していました。

ところが今は、黒人と白人のハーフが大統領になり、
イギリスの王子と結婚することができます。


100年前、世界のほとんどの地域は、欧米の植民地でした。

今、植民地は、ほとんど残っていません。


私が子供だった1970年代、先生による体罰は日常茶飯事。

私の小学校の担任は、授業中に教室でタバコを吸っていました。

でも、誰も問題だと思っていなかった。


今は、どれだけよくなったことか。

そして、今日も世界は、少しずつ良くなっている。

日本も少しずつ良くなっているのです。

そういう希望をもって、新年にむかっていきましょう。




=======================================================


○メールマガジン「【裏】ロシア政治経済ジャーナル」


発行者 北野 幸伯


Copyright (C)RPE JournalAll Rights Reserved. 358



=================================================

HOMEプロフィール北野の声読者の声北野の夢北野が登場したメディア北野が登場した動画裏RPEバックナンバー