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【裏】ロシア政治経済ジャーナル No.185
2024/3/8
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★ニッキー・ヘイリーさんの信念
全世界の裏RPE読者の皆様、こんにちは!
北野です。
皆さんご存知と思いますが、
いわゆる「スーパーチューズデー」の結果、
トランプさんが圧勝。
結果、共和党で唯一残っていた対抗馬
ニッキー・ヘイリー元国連大使が撤退を表明しました。
ちなみに私は、ニッキー・ヘイリーさんを
応援していました。
勝てると思っていたわけではありませんが。
ヘイリーさんは3月6日、
撤退表明の際トランプさんについて、
「彼を祝福し、健闘を祈る」
と言いました。
しかし、続きがあります。
「私は共和党保守派の一人であり、
常に共和党候補者を支持してきた。
しかしこの質問に対しては、
マーガレット・サッチャー元首相がのこした言葉が
よい助言となった。
『群衆に追随することなく、常に自分の考えを持つように』
という言葉だ。
アメリカが後退したせいで、世界は火の海だ。
ウクライナ、イスラエル、台湾といった
同盟国に寄り添うことは、
道徳的な義務だ。」
彼女は、何を言っているのでしょうか?
トランプさんは、
「私が大統領になったら、
真っ先にウクライナ支援を止める!」
と公言しています。
一方、ヘイリーさんは、
「ウクライナ支援をつづけるべき」と主張しています。
そして、ヘイリーさんは、
「トランプが、ウクライナ支援を止めると公言している」
ので、トランプを支持できないのです。
そして私は、ヘイリーさんが「ウクライナ支援継続」を
主張しているので、彼女を支持していました。
なぜ?
プーチン・ロシアがどうなるか、習近平は注視しています。
隣国を侵略したロシアが、
アメリカ、欧州、日本が支援するウクライナに勝利したら?
(@戦略的にみると、すでにロシアは負けていますが。)
習近平は、「ロシアは、欧米日が支援するウクライナに勝った。
それなら、中国は、欧米日が支援する台湾に勝てるだろう!」
と自信を深め、台湾侵攻を決断する確率が上がります。
そうなると、日本も大変なことになるでしょう。
そう、西のウクライナ情勢と
東の台湾情勢はつながっているのです。
それで、「ウクライナ支援継続」を明言している
ヘイリーさんを応援していたのでした。
ヘイリーさんが撤退し、アメリカ大統領選は
トランプさんとバイデンさんの一騎打ちになります。
バイデンは、共和党が過半数を占める下院のせいで
ウクライナ支援継続が難しくなっています。
トランプさんが大統領になれば、
ウクライナ支援は打ち切られる可能性が高い。
ウクライナにとっては、厳しい状況が続きます。
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「悪いのはプーチンだ!」
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