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【裏】ロシア政治経済ジャーナル No.210
2024/5/2
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★北野と世界的な生物学者との出会い
全世界の裏RPE読者の皆様、こんにちは!
北野です。
(@一部書籍、動画の紹介がありますが、依頼されたわけではありません。
一部北野本のPRがあります。)
私は時々、すごい人に遭遇することがあります。
たとえば、一時帰国して家族と松本城に行ったら、
皇太子殿下(現天皇陛下)の車列が、松本城の横を通過していきました。
皇太子殿下は、窓を開け、手を振ってくださっていました。
ある年、松本駅に行ったら、
安倍総理(当時)が演説されていました。
握手しようと思ったら、小さかった娘がごねて、断念しましたが。
20代のころ、一時帰国して新宿に行ったら、
デビッド・ボウイが歩いていました。
私は近づいて、サインをもらいました。
モスクワ国際関係大学の学生だったころ、
劇場に行ったら、コズイレフ外相(当時)がいました。
私は、近づいて、「日本からきました。
モスクワ国際関係大学で勉強しています」といいました。
すると、「へえ~日本からきてモスクワ国際関係大学で勉強しているのか。
私と同窓だね!」といって、握手してくれました。
そんな感じで、私は時々、すごい人に遭遇することがあります。
今から14年前、2010年2月の話です。
その日、私は日本から来る友人を出迎えるため、
ドモデドボ空港行きのエクスプレスに乗りました。
そしたら、なんと隣に日本人が座ったのです。
これだけでも、すごい確率です。
ものすごく気さくな方で、はじめて会ったのに、
ロシアのことから宇宙人まで、本当にいろいろ話しました。
で、後で知ったのですが、私の隣にたまたま座ったその方。
「日本のインディジョーンズ」と呼ばれる
世界的な生物学者・長沼毅先生だったのです!
ひょっとしたら知らない人もいるかもしれないので、
先生の活動に関する番組
<NHK プロフェッショナル 仕事の流儀
「地の果てにこそ、真実がある~生物学者・長沼毅」(2007年9月18日放送)>
の紹介文を引用してみましょう。
↓
<今回のプロフェッショナルは、変人である。
生物学者・長沼毅。
メールのチェックはロデオボーイに乗りながら。
仕事で調査に向かった先でも、適度な温度の泉水を見かけるやいなや
即席で露天風呂を作ってしまう。
ピューターフラスコにはいつもお酒が入っていて、
調査中にもかかわらず、一杯やってしまう。
彼からは、心地よさそうな変人オーラが漂っている。
長沼の研究は、生命の起源を探ること。
地球上のあらゆる場所に赴き、サンプルを採取し、微生物を調査する。
ときには火山の火口付近など、
生物が絶対にいないだろうと思われる場所にも調査に行く。
しかし、そんなところにも生物は存在する。
その調査が、生命のルーツを解き明かすヒントになる。
何事においてもそうだが、生真面目に、
それだけしか見ずに何かに取り組むと、
周りが見えなくなる。
かちかちに固まった頭からは、柔軟な発想は生まれない。
長沼は、新しい発見を望む人間にとって
そんな状況は不都合だと考える。
肩の力を抜いて楽しく向き合うことこそ、
新しい発見につながる鍵なのかもしれない。
変人になること、それは学者にとって必要条件のはずだ。
番組ホストで、東大で博士号を取得した茂木健一郎はそのことについて
「人間って、楽しそうに何かしている人の周りには集まってくるんですよね。
小柴昌俊さんの研究室がそうだったんですけど、
なんか知らないけどその周りは楽しそうなんですよ。
やっぱ楽しそうにやっているとこがいいですよね」
長沼は「原点ですからね、うん」と同意。
また、番組後半で長沼が「"した後悔"と"しなかった後悔"があるけど、
自分は前者の方がいい」というようなことも言っていた。
動いてだめだった方があきらめがつくというもの。
私も全く同感である。
おおらかに、楽しく、積極的に取り組むこと・・・
それが成功への秘訣なのだろうか。>
↑
フォローしておきますが、全然変人じゃないです。
長沼先生は、超かっこいい方で、
「ちょっと出張に行ってきます」
「どちらまで?」
「南極まで」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
と、気楽に南極まで出張にいってしまうのです。
イメージしやすいように、長沼先生の動画をはりつけておきます。
◆長沼毅×茂木健一郎「生命の神秘と平和を求めて──『科学と宗教の未来』刊行記念」【モギケンカフェ#5】(2023/1/27収録)ダイジェスト↓
https://www.youtube.com/watch?v=sUQaARxMt6w
お二人の共著
◆『科学と宗教の未来』
詳細は↓
https://amzn.to/3we3kRn
長沼先生の著書、超面白いです。
◆『超ヤバい話 ―地球・人間・エネルギーの危機と未来』
詳細は↓
https://amzn.to/3JHnNkv
あの奇跡の出会いから14年の月日が流れました。
先生には、その後もよくしてもらっていて、本当に感謝しています。
先日、長沼先生から、「「比較文化3号」に
面白い記事があったので送ります」というメールをいただきました。
普通、「面白い記事があったから送ります(郵送します)」とはならないですよね?
メールでならありかもしれませんが、
「郵送する」とはなかなかならないでしょう。
この一つの出来事からも、長沼先生がどれだけ気さくな人のか、
ご理解いただけるでしょう。
私はびっくりして、「何かお返ししたいものだ」と考えました。
それで、
〈2日前に私の新刊が発売になりました。
『プーチンはすでに、戦略的には負けている - 戦術的勝利が戦略的敗北に変わるとき』
といいます。
ご迷惑でなければ長沼先生に贈らせていただきたいと思います。〉
とメールして、送らせていただきました。
(「サイン入りだとうれしい」とメールをいただき、サインをさせていただきました。)
すると、数日後長沼先生からメールが届きました。
〈北野さま
御著書『プーチンはすでに、戦略的には負けている』を先ほど拝受しました、ありがとうございました!
しかも北野さんのサイン入り、これは「お宝」です!
OSINT(open source intelligence)に基づいた緻密な分析はもはや北野節(ぶし)とでも呼びたくなるほど、北野さんの文章の重要な特徴ですが、この本も北野節にあふれていて、ファンとして嬉しくなりました。
また、全体を拝見して「第五章 日本への教訓」がこの御本の焦眉かと思いました。
北野さんの「日本愛」が読者一人々々に伝わることと思います。
プーチンが好きとか嫌いとか、バイデンとトランプのどっちが好きとかではなく、「日本が好き」という一点を考え実行するためのプーチン論、これから日本が負けないため、日本が良くなるためのプーチン論。
一人でも多くの日本人が北野さんの日本愛を共有してくれることを願っております。
これからも僕たちをより良い方向にお導きくださいますよう、宜しくお願い致します。
長沼 毅〉
ーー
私はこのメールを読んで、泣きそうになりました。
なぜでしょうか?
長沼先生が私の意図を正確に理解してくださったからです。
〈プーチンが好きとか嫌いとか、バイデンとトランプのどっちが好きとかではなく、「日本が好き」という一点を考え実行するためのプーチン論、これから日本が負けないため、日本が良くなるためのプーチン論。〉
私がこの本を書いた目的は、
「日本が戦術的ではなく戦略的に進み、永続的に繁栄する国家になること」
「日本国民が戦術脳ではなく戦略脳になることで、
永続的な幸せと成功を手に入れること」
です。
そう、「日本のため」に私はこの本を書いたのです。
しかし、なかなか理解されません。
「プーチンは、善か悪か」
「プーチンは、勝っているのか、負けているのか」
など、正直言えば、「相対的な話」になってしまうのです。
ところが長沼先生は、私の本を少し見ただけで、その意図を正確に理解された。
前々から知っていましたが、「天才の脳みそは、普通の人と違う」ことを、
改めて実感したのです。
私は皆さんに、気さくな大天才・長沼毅先生のことを知っていただきたいと思いました。
是非長沼先生の発信されている情報に接してみてください。
長沼毅先生のYouTubeチャンネルはこちら。
↓
https://www.youtube.com/@user-sz1ky4rd9h/videos
そして、私が「日本のために書いた」最新刊も、是非ご一読ください。
◆『プーチンはすでに、戦略的には負けている - 戦術的勝利が戦略的敗北に変わるとき』
詳細は↓
https://amzn.to/3WjgneM
読まれた方は、アマゾンにレビューを書いていただけると、とても助かります。
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