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     【裏】ロシア政治経済ジャーナル No.232


                       2024/6/21


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★正負の法則~他人の人生をうらやましがる必要がない理由



全世界の裏RPE読者の皆様、こんにちは!

北野です。



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では、本題

皆さん、他の人の人生を見て、
「うらやましい!」と強く思ったことはありますか?



▼モスクワ国際関係大学の先生から聞いた話



モスクワ国際関係大学で学んでいた時の話です。

私の第一外国語は英語、第二外国語はロシア語でした。

ロシア語は、外国人だけのクラスでした。

いたのは、日本人(私)、カンボジア人、
ポーランド人、セルビア人、アフガニスタン人などです。

ある日、クラスに行くと、みんなサボっていて
私しかいませんでした。


女性の先生はため息をついて、
「これじゃあ授業にならないわね」といいました。

そして、「ちょっとロシア語でお話ししましょうか」
と言ったのです。

先生は、「人生の真実ってなんだと思う?」と、
いきなり直球の哲学的質問をしてきました。

私は当時、ナポレオン・ヒルとかを読んでいたので、
「思考は現実化するでしょうか?」と言いました。

先生は、「若いわね」とでも言いたげに、
にっこり微笑みました。

そして、「『人生すべての面がいいことはない』
ということよ」と言ったのです。

露骨に「納得できない!」という顔をしている私に
先生は、説明を開始しました。


「あなたはまだ若いからわからないかもしれないけど。

これからの人生でいろいろな人を観察してみなさい。

ものすごくお金がある人は、
なぜか夫婦仲が悪かったりする。

ものすごくお金があってなおかつ夫婦仲がいいと、
なぜか親子仲が悪かったりする。

ものすごく大出世した人は、
どういうわけか子供がぐれたりする。」


全部は覚えていませんが、だいたいこんな感じの
説明をしたのです。

私は、「そうなのかな~~~~~~~~~~~~~???」
と半信半疑でした。



▼正負の法則



2010年、私はロシアの民族主義者に襲われて
死にかけたことがあります。

入院し、少し回復したので、
そのことをメルマガで報告しました。

すると、大学時代に知り合った日本人の友人から、
超久しぶりにメールが届きました。

彼のメールに、興味深いことが書いてあったのです。


「正負の法則って知ってる?

いいことがあれば、悪いことがある。

悪いことがあれば、いいことがある。

襲われて死にかけたこと、北野氏にとっては
最悪のできごとだけど、これからいいことがあるよ。

ちなみに自分は最近、交通事故にあった。

それ、家を買った日だったんだよね。」


私は、「なるほど~~~~~」と思いました。

そして、忘れていたロシア語の先生の言葉も
思い出したのです。



▼他人の人生をうらやましがる必要がない理由



人は、自分よりイケメン、イケジョだったり、
金があったり、出世していたりする人を
うらやましがったりします。

しかし、本当にその人は、自分より幸せなのでしょうか?

実際は、そうでないかもしれないのです。

例に使わせてもらって申し訳ないですが。

キャサリン・ミドルトンさんの夫は、
イギリスのウィリアム王子。

義理の父は、イギリスのチャールズ王。

彼女は、1413年創立の名門校セントアンドリュース大学で
学んだ才女で、ファッションモデルをするほどの美人です。

ジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子と
3人の子供にも恵まれています。


どこからどうみても「完璧な幸せ」を
手に入れて見えるキャサリン妃ですが、
今年「がん」であると発表されました。

彼女は、まだ42歳です。

全快することを心から祈念しています。


私は、キャサリン妃ががんである
というニュースを聞いた時、
「嗚呼、正負の法則」と思いました。


私は普段、公開情報を中心に、世界情勢を分析しています。

しかし、人生で不思議な体験をたくさんしたので、
目に見えない世界のことも否定しません。

「正負の法則」は、全然科学的とはいえない
と思いますが、私自身の経験、親戚、知人、友人の
経験などから、「ありそうだ」と思っています。



▼「正負の法則」と教訓



「正負の法則」が「ある」と仮定して、
どう生きればいいのでしょうか?

私自身が気をつけていることを書いておきます。


1、他人の人生をうらやましがらない

人はしばしば、自分よりお金のある人、
出世している人などをうらやましがります。

ですが、うらやましがる必要はないのでしょう。

キャサリン妃を例に挙げましたが、
誰でも「正も負もある」と思っていれば、
うらやましくならないでしょう。



2、バランスを意識する

ある人は、「仕事一筋」だとしましょう。

早朝に出て、深夜に帰ってくるのが日常です。

この人は、出世する可能性が高いでしょう。

しかし、夫婦仲、親子仲が悪くなる可能性も高くなります。


私たちは、ある仕事のプロであると同時に、
夫あるいは妻、父親あるいは母親だったりします。

複数の役割があるので、一つの役割に全集中すると、
バランスが悪くなります。

それが、正負の法則の元になるのです。

だから、多少出世が遅れたとしても、
仕事も、奥さん旦那さん、子供たちも、
みんな大事にするのがいいのでしょう。



3、小さな不幸は、
「カルマを解消してくれている」と思う

人生には、「大きな不幸」もあれば
「小さな不幸」もあります。

たとえば、皿やコップをわってしまった。

財布やスマホをなくしてしまった。

指を切った、やけどした。

いろいろいろいろあります。

その時は、がっかりしたり、ムカついたりするでしょう。


しかし、それが「悪カルマ解消の儀式」だったとすれば?

小さな不幸は、
あなたに「巨大な不幸が起こらないように、
悪カルマを徐々に解消してくれている」のかもしれません。

全然科学的でないことはわかっています。

ですが、そう考えることで、
気が楽になるかもしれません。


というわけで、今回は、変わった話でした。

皆さんも、今回の話が気になったら、
自分と人を観察してみてください。

「正負の法則」は見えてきますか?


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○メールマガジン「【裏】ロシア政治経済ジャーナル」


発行者 北野 幸伯


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