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     【裏】ロシア政治経済ジャーナル No.240


                       2024/7/11


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★日本、次に来る危機は〇〇



全世界の裏RPE読者の皆様、こんにちは!

北野です。


昨日の裏RPEは、
『★石丸伸二さんに関する批判メールが
たくさん届きました。』でした。

石丸さんを批判するメールを3つ
ご紹介させていただきました。

そして、最後に皆さんのご意見を募集しました。

すると、リアルに「数えきれないほどのメール」が
届きました。

メールを送ってくださった皆さん、
心から感謝申し上げます。

正直まだ全部読めていないのですが。

100通ぐらい読ましていただいて、
ある程度傾向はわかりました。

一番多かったのは、
「石丸さんは危険だと思う」という、
3通のおたよりに賛同するメールです。

次に多かったのは、「石丸さん支持」のメールです。

だいたい2割ぐらいでしょうか。


そして皆さん、とても丁寧な言葉遣いと文章で、
裏RPE読者の皆様の人格、知性がすばらしいことがわかり、
うれしかったです。

いただいた大量のすばらしいメールの数々、
「どうしようか」と悩んでいます。

現状は、「徐々に表メルマガの『おたよりコーナー』で
紹介させていただこうか」と考えています。


さて今日は、昨日の話に関係ありますが、
少し違う話です。


「これから日本に訪れる危機はわかっている」という話。


なんでしょうか?

日本は、国家ライフサイクルでいうと、
ざっくり1990年から成熟期に入っています。


成熟期に入った順番は、欧州 → アメリカ → 日本 → 中国 です。


人の一生を見ると、だいたい同じプロセスを通りますよね。

それと同じで、国もだいたい同じプロセスを通るのです。

ということは、これから日本で何が起こるのか?

どんな問題が発生して、どんな危機が起こるのか?

これは、成熟期の先輩の欧州や
アメリカを見ればわかるということになります。

ちなみに私は、国家ライフサイクルの視点から、
「3K移民の大量受け入れ」に反対してきました。

このことについて、はっきり書いたのは、
2008年にダイヤモンド社から出版された、
『隷属国家日本の岐路 
~ 今度は中国の天領になるのか?』の中でです。

欧州で、大きな難民危機が起こったのは2015年です。

この年、シリア、イラク、アフガニスタンなどから、
欧州に難民が殺到しました。

ドイツだけでも、一年間で100万人以上受け入れた
と言われています。

そしてドイツで2015年12月31日、
衝撃的な「ケルン集団性暴行事件」が起こったのです。

『日経ビジネス』2016年1月19日。


〈ノルトライン・ヴェストファーレン(NRW)州の
ラルフ・イェーガー内務大臣が発表した報告書によると、
広場にいた群衆のうち、400~500人は北アフリカ、
またはアラブ系の男性だった。

これらの外国人の年齢は15~35歳の間で、
酒に酔っていた。

彼らは打ち上げ花火を人混みに向けて
発射するなどしていた。

しばらくすると、この群衆の中から数人のグループが離れて、
広場にいた女性を取り囲み、胸や下半身を触ったり、財布や
携帯電話を強奪したりし始めた。

被害者の1人は、「あらゆる方向から触られたので、
誰がやっているか分からなかった。犯人たちは、
悪いことをしているという意識を持っていないように
見えた」と証言している。

人混みの隙間を通って逃げようとする女性が、
両側に並んだ外国人たちによって次々に身体を
触られるケースもあった。

ドイツ人の女性だけでなく、
アジア人の女性も被害にあった。

スリの捜査のために私服で勤務していた女性警察官も、
身体を触られた。

ボーイフレンドと一緒の女性もいたが、
相手の数が多かったために、ボーイフレンドは
外国人たちによる「攻撃」を防ぐことができなかった。
ある警察官は、「下着を脱がされて、泣いている
女性もいた」と証言している。

1月17日までに、ケルンだけで約600人が
警察に被害届を出した。そのうち約40%が性的犯罪だった。〉
ーー


これは2015年12月31日~2016年1月1日に
かけておきた事件です。

しかし、私は2008年に『隷属国家日本の岐路』を
出した時点で、「こうなること」が見えていました。

正直いうと、欧州もアメリカも移民政策に失敗しています。

それが、社会を分断する大きな要因になっているのです。


バイデンは移民を容認し、
トランプは移民(特に不法移民)を排除したい。

欧州では、移民が増えすぎたことに不満を持つ人が増え、
極右が台頭しています。


いったい、欧米の移民政策は、
どこで失敗したのでしょうか?

私は欧米政府が、「自国民が嫌がる仕事を、
貧しい外国人にさせよう」という、
「差別的3K移民政策」をとったことが問題を
引き起こしているのだと思います。

【一部】の国民は「我が国の仕事を
外国人がうばっている!」と右傾化していく。

3K労働をする外国人の【一部】は、
「激安で長時間重労働をするのは嫌だ!」となり、
窃盗団に入ったり、麻薬のバイヤーになっていく。


日本の移民政策も、残念ながら欧米と変わりません。

欧米の失敗から学ばず、なんでも欧米をマネする。

愚かです。

日本政府が移民政策を改めなければ、
日本でも欧米と同じ問題が起こってくるでしょう。



▼日本、次に来る危機は〇〇



さて、「日本は、成熟期の欧米を追っている」
という視点でみれば、「次に来る危機」も予見できます。

それは、「分断」の危機です。

わかりやすいのがアメリカですね。

アメリカは現在、


・移民に賛成か反対か?

・銃規制に賛成か反対か?

・中絶に賛成か反対か?

・LGBTに賛成か反対か?


などで、真っ二つに割れています。

結果、CNNですら【 内戦の可能性 】を報じるような状況になってしまいました。

『CNN.co.jp』3月25日付。
『米国は新たな内戦の瀬戸際にあるのか』

から。



〈トランプ前大統領は、恐らくこれまでで最も声高に叫ぶ
予言者だろう。

もし自分に対する刑事告訴が24年大統領選の敗北につながる
ことがあれば、「国に混乱が起きる」と警告している。

最近では、見たところありふれた政治上の手続きでさえも、
結果として暴力の兆しになることがある。

米連邦最高裁が1月にバイデン政権の側に立ち、連邦政府の
国境監視員に対してテキサス州が設置した蛇腹形鉄条網の撤
去を認めた時には、選挙で選ばれた公職者の一部から



内戦の前触れだ



と指摘する声が上がった。

24年に向けた脅威に関する声明の中で、国土安全保障省は
他の脅威と共に、同年の選挙が「潜在的暴力の重要事象」
になると予想している。〉
ーー


トランプさんは、


〈自分に対する刑事告訴が24年大統領選の敗北につながる
ことがあれば、「国に混乱が起きる」と警告している。〉


とのこと。

「国に混乱が起こる」というのは、
「大規模な反政府デモが起こる」という意味でしょうか?

それとも「大規模な暴動が起こる」という
意味でしょうか?

それとも・・・。



〈22年の著書「アメリカは内戦に向かうのか」の中で、
名高い政治学者のバーバラ・F・ウォルター氏は米国の
状況について、誰が想定するよりも内戦に近づいていると
主張する。〉
ーー


高名な政治学者ウォルター氏は、



〈誰が想定するよりも内戦に近づいている〉


と主張しています。


〈国家安全保障会議(NSC)の元メンバー、スティーブン
・サイモン氏とジョナサン・スティーブンソン氏は、北アイ
ルランドと中東における宗派間の争いについて深い知識を有
する。

彼らも同様に、米国が簡単に内戦に突入する恐れのある状況
を説明している。〉


〈最も陰鬱(いんうつ)な評価はしかし、カナダ人ジャーナ
リストのスティーブン・マーシュ氏が22年の著書「The
 Next Civil War:The Dispatc
hes from the American Futur
e」の中で行ったものだろう。同氏は



新たな米国の内戦は避けられない



と主張している。


「米国は終わりつつある。
問題はどのようにして終わるかだ」


(マーシュ氏)。〉
ーー


というわけで、「アメリカで内戦が起こる可能性がある」と
主張しているのは、「北野だけではない」という話でした。


ここから、おそらく超意外な話をします。

皆さん、なぜアメリカは、
真っ二つに分断されてしまったのでしょうか?


もちろん「国家ライフサイクル的要素」は大いにあります。



「成熟期の国家は、自国民が嫌がる仕事を
外国人にやらようと、3K移民を大量に受け入れる。
それが、国を分断させる」


しかし、この「国家ライフサイクル的問題」を先鋭化させ、
煽り、分断を加速させている勢力がいるのです。


そう、プーチンです。


「とんでも、とんでも、とんでも、とんでも~~~~~~!!!!!!!」


そんな叫びが聞こえてきます。

長くなるので、ここでは証拠を挙げて
証明することができません。

興味のある方は、志田淳二郎先生の



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をご一読ください。

この本を読むと、2014年3月のクリミア併合後、
国際的に孤立して追い詰められたプーチンが、
情報戦によってアメリカを


【 分断させた 】


手法がわかります。

そして、現在日本をアメリカのごとく
【 分断させる工作 】が行われていることも。



▼日本を、内戦前夜のアメリカのように、分断させないために



アメリカも欧州も、クレムリンの工作によって
分断されています。

ロシア、中国、北朝鮮などに分断はありませんが、
人権も一切ありません。


どっちも、困った状態です。

今もそうですが、クレムリンは、日本の社会を、
アメリカのように、欧州のように分断しようとしています。

私たちは、どうすればいいのでしょうか?

たとえば、石丸さん支持派と石丸さん反対派が
いるでしょう。

自分と正反対の意見をみたとき、
攻撃的な言動を控えるようにしてほしいのです。



「嗚呼、自分とは違う意見がいるのだな。

まあ、いろいろな意見があって当然だよな。」



ここで止めて欲しいのです。

そうであれば、日本は欧米のように
「分断された社会」になりません。

しかし、「石丸支持者は許さん!」とか
「反石丸は許さん!」となって、
自分と反対意見の人たちに攻撃的な言動を
とるようになれば、まさに



【 プーチンの思うつぼ 】



です。

日本の状況は、まだ欧米よりマシです。

しかし、油断すると欧米のような分裂社会が
作られてしまいます。

私たちは、クレムリンにやられた欧米の失敗から学び、
自分と異なる意見に寛容でありましょう。

そう、


「和を以て貴しと為す」


を意識することが、「日本防衛」につながります。


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なにとぞよろしくお願いいたします。




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