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     【裏】ロシア政治経済ジャーナル No.255_2


                       2024/8/14


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★日本に必要な【 新しい歴史観 】とは?



全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。



(@教材のPRがあります。)


日本には、「新しい歴史観」が必要です。

「歴史観」とはなんでしょうか?


小学館「デジタル大辞典」によると、


<歴史を全体的にどう見るかという根本的なものの見方。>


だそうです。

「事実」は変わらなくても、
「解釈」は「見方」によって変わるのですね。


ところで、大部分の日本国民の
「根本的なものの見方」とは何でしょうか?



「善悪史観」



です。

歴史を「善か悪か?」で見る。


「戦勝国=善

日本=絶対悪」


とする見方、日本では「自虐史観」と呼ばれています。


1945年から2000年ぐらいまで、日本では絶対主流でした。

ところが、ここ20年ぐらい、別の流れがでてきた。

いろいろな先生たちが、
「日本が絶対悪というのはバカバカしい」
と主張しはじめた。

先駆けは、渡部昇一先生でしょうか。


私も、1990年にモスクワに留学し、
速やかに自虐史観をすてました。

どこにいっても「日本人だ」というだけで、
愛され、大切にされる。

「自虐史観なんてばかばかしい」と思った。


1999年にメルマガを創刊した後は、事あるごとに


「自虐史観を捨てましょう!」


と書いてきました。

最近は、フーバー大統領の証言などもでてきて、
自虐史観を捨て去る人たちが増えてきました。

喜ばしいことです。


しかし、私たちは喜んでばかりいず、
次の段階に進まねばなりません。

そう、【新しい歴史観】が必要なのです。

「新しい歴史観」の「根本的な見方」はなんでしょうか?


「善悪史観」ではなく、【 勝敗史観 】です。


「日本は、善か?悪か?」という分析ではなく、


【 日本は、なぜ負けたのか? 】

【 日本は、どうすれば勝てたのか? 】


という観点から、歴史を見るのです。

なぜこの「新しい歴史観」が必要なのでしょうか?


日本は戦後70年、
「日本は悪かったのか?悪くなかったのか?」
という議論ばかりしてきました。

「日本が負けた理由」については、
ほとんど議論も分析もされていません。


例外は、名著「失敗の本質」でしょう。

しかし、この本は副題が「日本軍の組織論的研究 」
とあるように、

分析の対象が、「日本軍」になっています。

つまり、「軍事戦略」「作戦」「戦術」の話がメインで、
その上位概念である「大戦略」については、
言及がないのです。

私は、「日本軍が腐っていたから、日本は負けたのだ」
とは思いません。

それより上のレベル、つまり


「大戦略が不在だったから負けたのだ」


と思います。

だいたい、アメリカ、イギリス、ソ連、中国を
同時に敵にまわして勝てる国が存在するでしょうか?

こんな状態になった時点で負けは「確定」。

そして、そんな状態にしたのは、
日ロ戦争勝利後の日本のリーダーたちが


「ほとんどの場合、間違った選択、

孤立にむかう選択をした」


からなのです。



▼いまこそ必要な【 勝敗史観 】



今、世界は80年ぶりの危機に直面しています。

1929年の世界恐慌。

79年後、リーマンショックから世界は
再び大不況に突入しました。

しかし、今回は歴史の教訓を活かしたオバマさんが、
短期間で危機を克服した。


「歴史は繰り返さないのだろうか」と思われました。


ところが、第2次大戦がはじまってから79年後の2018年、
「米中覇権戦争」がはじまったのです。

世界に、戦乱の時代が戻ってきました。


2022年、ロシアーウクライナ戦争勃発。

2023年、イスラエルーハマス(黒幕イラン)戦争勃発。


そして、台湾ー中国戦争、韓国ー北朝鮮戦争 
が起こる可能性も高まってきています。


日本は、今回の世界戦争で勝てるのでしょうか?

それともまた負けて、再び「自虐史観」に陥り、
下をむいて生きていくしかなのでしょうか?


それは、今を生きる私たちにかかっています。

私たちは、「戦争に勝利する方法」(戦略)を
知らなければなりません。

どうすればそれを知ることができるのでしょうか?


私たちは、「善悪史観」から「勝敗史観」にシフトし、
常に「どうすれば勝てるかな?」と考える癖づけを
しなければなりません。



▼【勝敗史観】で、歴史を見直す



以前、「現代君主論」「国家と君主編」という動画を
とりました。

これは私が、世界14人のリーダーたちを分析したもの。

どんなリーダーを分析したのでしょうか?


・日本= 安倍晋三

・アメリカ= ルーズベルト、レーガン、ブッシュ(子)、オバマ、トランプ

・イギリス= チャーチル

・中国= 毛沢東、トウ小平、習近平

・ソ連、ロシア= スターリン、ゴルバチョフ、プーチン

・ドイツ= ヒトラー


これ、「善悪論」だったら、こんな風になります。


悪人=ヒトラー、スターリン、毛沢東、


しかし、「勝敗論」「勝敗史観」で見ると、まったく違う
景色がみえてきます。


負け組= ヒトラー、ゴルバチョフ、ブッシュ(子)等。

勝ち組= スターリン、毛沢東、トウ小平、レーガン等。


皆さんは、これを学ぶことで、


「勝ち組リーダーになる絶対法則」を知ることが
できるようになるでしょう。


あなたは、「日本国を戦勝国にしてくれるリーダー」を
選ぶ基準を手に入れるでしょう。


そしてあなた自身が、「長期的に繁栄するリーダー」
になる方法を理解することができるようになるでしょう。


賢者は歴史から学びます。


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発行者 北野 幸伯


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