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     【裏】ロシア政治経済ジャーナル No.262


                       2024/8/31


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★【重要】『黒化する世界』の今後



全世界の裏RPE読者の皆様、こんにちは!

北野です。


(@本のPRがあります。)



まずお知らせから。

「トランプとハリスの戦いの【 歴史的意義 】について。

有料講座『パワーゲーム』の一部を無料で公開しています。

この戦いの本質を知りたい方は、是非ごらんください。

https://in.powergame.jp/kipg_pvcp_2408?cap=kmag



では、本題。

皆さん、拙著



◆『黒化する世界 ~ 民主主義は生き残れるか?』

詳細は↓
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を読まれたことがありますか?

まだの方は、このメールをきっかけに是非入手してください。

というのも、出版社さんから


「在庫が、後数十冊しか残っていません!」


と連絡があったからです。

これからの増刷はないようです。

岸田さんもバイデンさんも間もなく去るので、
仕方ないでしょう。

時の移り変わりは速いです。


さて、この本は、2022年9月10日発売になりました。

つまり、ウクライナ戦争勃発から7カ月後になります。

事実を書いているこの本は、陰謀論者の皆さんから、
激しくバッシングされました。

なぜ?

陰謀論者というのは、要するに、
以下の説を流布している人たちです。


・世界では今、グローバリズムとナショナリズムの
戦いが起きている

・グローバリズムは悪であり、ナショナリズムは善である

・プーチンとトランプは、善なるナショナリストの
英雄である


皆さんも、聞いたことがあるでしょう。

この大流行している陰謀論には、
「ホントとウソ」が混在しています。

実際プーチンがナショナリストであるのは事実でしょう。

そして、彼がグローバリストと戦っているのも事実です。

私の過去本にも、


・プーチンは、90年代ロシアの政治経済を牛耳ってきた
「7人の銀行家」(新興財閥)を打倒した。

「7人の銀行家」のうち6人はユダヤ系だった。

(具体的には、ベレゾフスキー、グシンスキー、
ホドルコフスキー、アブラモービッチ、アヴェン、
フリードマン)


・プーチンは、ユダヤ系グローバリスト、
ジョージ・ソロスと戦っている。

2003年のグルジア革命で失脚した
シェワルナゼ元大統領は、「ソロスが革命を起こした!」と
断言している。


・プーチンとケンカしたロシアの石油王ホドルコフスキーは、
ジェイコブ・ロスチャイルドと共に、
「オープンロシア財団」を立ち上げた。


などなど。

「陰謀論のようなホントの話」が登場しています。


しかし、巷で大流行している陰謀論で私が同意できないのは、
「プーチンは善だ」「プーチンは英雄だ」という部分です。

しょっちゅう書いていますが、ロシアでは今、
「戦争反対!」とSNSに投稿したり、
プラカードを持って歩けば、リアルに逮捕されます。


子供が学校で反戦の絵を描いた。

そしたら、その子のお父さんが逮捕された。


ある女性が、娘が作ってくれた花飾りを
バッグにつけて歩いていたら逮捕された。

その花飾りの色が、黄色と青で、
「ウクライナ国旗を連想させるから」だそうです。


以前も書きましたが、ある知人が、
日本に来たロシア人家族の通訳をしました。

その家族の娘さんが、Tシャツを買おうとしたら、
お母さんが「これはダメよ!」と止めました。

そのTシャツには、「Peace」(平和)と描かれていたのです。

お母さんは、「このTシャツをロシアで着て歩けば、
問題が起こるの」と言って、娘を説得しました。


こういう、ディストピア映画でしか起こらないようなことが
実際に起こっているのが今のロシアです。


だから、「プーチンは善だ!」とか「プーチンは英雄だ!」
とか言っている人は、ロシアのことを全然知らないのでしょう。

知っていて流布している人は、
クレムリンのエージェントである可能性もあります。

だから私は、巷で大流行している陰謀論は、
「クレムリンが情報戦で流布しているのでは」と考えています。


それで、私のようにホントのことを書く人は、
陰謀論者からバッシングされるのでしょう。


さて、『黒化する世界』では、
陰謀論とは別の視点を提示しています。

それが、「民主主義 対 独裁の戦い」という視点。

私は、「民主主義国家群 = 絶対善」だとか、
「独裁国家群 = 絶対悪」だとは言いません。

ただ事実として、「民主主義 対 独裁の戦いが起こっている」ということです。


世界には大きく三つの体制があります。


民主主義(白)

独裁(黒)

民主主義と独裁の中間(灰色)


そして、灰色の国々が独裁化していく現象を私は
「黒化」(こくか)と名付けました。

世界では、急速に黒化が進んでいます。

わかりやすい、思い出しやすい例を挙げれば、


2020年、香港から言論、集会、結社の自由が
完全になくなりました。

2021年、ミャンマーで軍事クーデターが起こりました。

同じく2021年、アフガニスタンでタリバン政権が復活しました。


地図があればみてください。

黒化勢力のラスボス・中国、その属国に墜ちたロシア、
そして北朝鮮、ベラルーシ、ミャンマー、アフガニスタン、
イラン、そして中東、アフリカのほとんどの国々などなど。

独裁国家が占める領域は、ものすごく
広大であることがわかるでしょう。

世界は、まさに「黒化」しているのです。


陰謀論者のいうように、「プーチンが善」であれば、
「黒化現象」は「善」ということになるでしょう。

なぜなら、彼は独裁国家の北朝鮮、イラン、アフガニスタン
のタリバン、ミャンマーの軍事政権などを支持、支援して
いるからです。

これらの国には、言論の自由、信教の自由、結社の自由が
ありません。


「いや、日本にもないよ!」という人もいるでしょう。


そういう人たちは、日本がどれだけ恵まれているのか
知らないのでしょう。

日本では、総理大臣を「増税クソメガネ」と言っても
捕まりません。

ロシアだったら、プーチンの悪口を言えば、
リアルに逮捕されます。


私たちは、本当に陰謀論者のいう「ナショナリズム
」(実際は、ただの独裁体制)が勝つことを望んで
いるのでしょうか?

もちろん、私は「グローバリスト=善」とはいいません。


「グローバリズムもナショナリズムも、両方悪」
というのが、私の視点です。


日本は、【 第3の道 】を進むべきなのです。


それはともかく、間もなく在庫がなくなる
『黒化する世界』の構成を書いておきましょう。


第1章 前黒化時代

この章では、冷戦終結後の


・アメリカ 対 欧州 の戦い

・アメリカ 対 ロシアの戦い

・米中覇権戦争のはじまり


までを詳細に書いています。

「冷戦終結後、つい最近まで平和だった」のいうのは
全然間違いで、ソ連崩壊後即座に次の戦いがはじまって
いたことがわかるでしょう。


第2章 連鎖黒化

この章では、世界で起こった「連鎖黒化現象」について
触れています。


・ベラルーシ

・ナワリヌイとプーチンの熾烈な戦い

・ミャンマーの軍事クーデター

・アフガニスタンで独裁政権復活

などなど。


第3章 白の逆襲

この章では、連鎖黒化現象にあわてた民主主義陣営が、
逆襲する様子が描かれています。


・香港問題で変わる欧米

・バイデン政権の大戦略

・日英同盟復活

・新大西洋憲章とは

・NATOの革命


などなど。


第4章 黒 vs 白の戦争

ここでは、ウクライナ戦争について触れています。


・プーチン怒りの根源

・ルガンスク、ドネツク問題とは

・ミンスク2不履行問題とは

・プーチンの歴史観

・プーチン大失敗の原因=セルゲイ・ベセダの誤情報とは?

・プーチンを裏切った新興財閥の実名

・日本が知っておくべき、ロシアで流布されている
「超残虐主張」とは?

などなど。


第5章 黒化勢力の「核」中国の未来

この章では、黒化勢力のラスボス中国の未来を予測します。

そして、白化勢力と黒化勢力の戦いの結末も。


最後に、元陸将・渡部 悦和先生(2022年9月11日)の書評を
ご紹介させていただきます。

渡部 悦和先生、Facebook2022年9月11日から転載。


<[2冊の秀逸な本を推薦します]

育鵬社から北野幸伯さんの「黒化する世界」と平井宏治さんの「経済安全保障のジレンマ」をいただきました。

2冊とも自信を持ってお薦めできる良書です。


1 北野幸伯さんの「黒化する世界」

「黒化する世界」は20年以上ロシアで学び生活してきた北野さんの深い洞察に満ちた著作です。

その冷徹な分析は、読むに値します。

北野さんの論旨は以下の通りです。

・世界は黒化している,黒化とは独裁化のこと。
黒化した国家の典型例は習近平独裁下の中華人民共和国。

・ロシアは独裁者プーチンの下で黒化してきたが、ウクライナ侵攻によって「真っ黒」になった。

・黒化の脅威は日本のすぐそばまで来ている。

・プーチンは露宇戦争を始めたが、戦略的敗北は不可避。

・ロシアの経済は経済制裁によりボロボロになり、ロシアは自業自得の負け組になる。

・白化(民主主義)陣営(日米欧州など)と黒化陣営の戦いは白化陣営が勝利する。

・日本は民主主義陣営に留まった。安倍総理、岸田総理は正しい選択をした。


2 平井宏治さんの「経済安全保障のジレンマ」

平井さんは外国企業の日本企業に対するM&Aに従事している経済安全保障の専門家です。

本書の目的は「中国による超限戦の実態を過去の事例などを通じて明らかにすること」です。

平井さんは、M&Aの実務を通じて、中国が日本の技術をいかに盗み、それを軍事利用しているかを赤裸々に書いています。

是非読んでみてください。

なお、平井さんは渡部の本や論考を読んでくれていて、本書でも渡部の主張を引用してくれています。


渡部にとって北野さんも平井さんも戦友だと思っています。

共通の目的は独裁国家から日本を防衛することです。>
ーー


渡部先生の最後


「目的は独裁国家から日本を防衛することです。」


というのが、私の真意です。



◆『黒化する世界 ~ 民主主義は生き残れるか?』

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この機会に是非ご一読ください。

@@@要注意! 在庫がなくなって入手できなくなる
可能性もあります。。

あらかじめご了承ください。

(これは、煽りセールスではなく、事実です。)







PS

北野の新刊、快調に売れ続けています。


◆『プーチンはすでに、戦略的には負けている 
~  戦術的勝利が戦略的敗北に変わるとき 』

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すでに読まれた方は、アマゾンにレビューを
投稿していただけると、とても助かります。

なにとぞよろしくお願いいたします。


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