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     【裏】ロシア政治経済ジャーナル No.268


                       2024/9/10


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★自民党総裁選、北野の考え



全世界の裏RPE読者の皆様、こんにちは!

北野です。



今回は、自民党総裁選について、
3人の読者さんのメールをご紹介します。

その後で、私の考えを書かせていただきます。


まず、1通目。

〇アキモトさまからのメール

〈北野さん

いつもメルマガ配信ありがとうございます。

アキモトと申します。

本日、高市さんの総裁選の出馬表明演説、ご覧になりましたか?

私は正直言ってガッカリしました。

1.5時間もの動画を観ましたが、最後の最後に記者の質問に答える形で、

「消費税を今すぐ下げるということは考えていない」

「今後、経済の状況が、ほんとにもう、これは国難だ、という危機が来て、 私達の生存に必要なものについて手に入らないと、買うお金もないと、 いう状況が来た時に、弾力的な運用というのはあり得る」

この回答って、弾力的な運用すら、全くやる意志ないやん!

今の国民の生活状況をこの程度しか理解していない人なんだなぁ、自分の歳費は安定し、そそくさと家に帰って政策や勉強していてはこの程度なのかな、と私は心の底からガッカリしたのです。

「積極財政が一番」とは言っていますが、これも抽象的でしかなかった。

私は「やっぱり青山繁晴さんしかいない」と、改めてそう思いました。

だからこそ、財務省は全勢力を使って、青山繁晴を総裁選出馬させないようにNHK含めたオールドメディアに放送しないよう連携し、議員には圧力をかけて推薦人の引き剥がしをしているのでしょうね。

北野さんは、高市さんのこの発言、総裁候補としてどう思われましたか?〉
ーー


2通目。

〇清野さまからのメール

@一部、個人が特定されないよう、修正しています。


〈北野先生

こんばんわ。

久々メールする清野です。

近況報告は次回、ゆっくりとメールします。

では、本題。

ヒントをください。

現実と理想を求める相棒は、若くして亡くなりましたが、その一人を自負しています。

生まれ育った国、母国日本か大好きです。

また〇〇〇〇ミッションで着任した、まだ働いた事が無い国々も大好きです。

近年、暫く夢と希望を無くしかけ、自由民主党員を辞めましたが、たまたま青山繁晴参議院議員が総裁選立候補を夏期休暇前にされたのを知り、改めて青山繁晴参議院議員の推薦により、小さな1票を投票する為、党員申し込み手続きし、申し込み用紙が届きました上

ところが候補者リストに無く、これまた久々聴いたラジオで、御本人から聴き、つい先日、入党手続きを完了しました。

本日9.09(月)、添付した高市早苗議員の資料が届いていました。

まだ思案中ですが、もしかしたら青山繁晴参議院議員の推薦人が揃わなかったのかな?

と思ったり、

様々思いを巡らしています。

減税または増税廃止する事が今、日本再起動に必須と考える私は、敬意と親しみを抱く北野先生の推しを知りたいと思いメールしました。

何らかの形でヒントを頂けたら、亡き盟友と盃を交わしながら、深く考えたいと思います。

いつもメルマガ=叡智の種に、感謝しています。

ありがとうございます。〉



3通目。

〇下山さまからのメール

〈北野様、いつもありがとうございます

今日、高市 議員 から リーフレットが送られてきました。

けれども 税金については何も書かれていませんでした

経済に直接関わる ことは

現在と未来の生命を守る
令和の国土強靭化計画と

成長 投資の強化でした。

このようなリーフレットをもし 党員全員に送っているとしたら、莫大な費用がかかると思います

それとも 前回 私は高市議員に投票したので、送ってきたのでしょうか。

でも前回、他の候補者からも ハガキ が来た記憶があります

いずれにしても、 こういう 選挙運動をするとお金がかかりますよね

こういうことをせずに 選挙運動はできないのでしょうか

こういうことをやっていると パーティーだ 献金だ そして結局裏金 につながっていくんじゃないでしょうか?

私は昨日、自治会の運動会に出たのですが、その時に〇〇 衆議院議員が来ました。

直接、話を聞いたのですが青山さんは 推薦人が集まらないので今回は出られないそうです

自分が推してた上川陽子 議員も出られないというので、 だったら 青山 議員の推薦にならないのかと言うと

どうせ自分が推薦人になっても出られないんだから関係ないというようなニュアンスで答えていました。

どうせ出られないから推薦人にならないというのは 政策を見ずに政局だけで判断している証拠だと思います

自分は 無派閥だと言っていても結局は 政局 なのか と、なんか がっかりしました

これが日本の政治の実態なのでしょう。

もし 青山さんが立候補できなかったら、あまり人間性は好きではありませんが、 私は 高市さんに投票することになると思います

その上、衆議院選挙でも、自民党だと、自分の選挙区 なので結局この〇〇 議員に投票しなければならないのかと思うと、うんざりします

そして日本のマスコミがもう少しマシだったら、もっと違う 展開になっていたのにと 恨み節になってしまいます

が、もし 青山さんが立候補できなかったとしても、今回の総裁選 で、青山さんのことを新たに知ってくれた国民も少しはいると思うので

決して無駄ではなかったとは思います。〉
ーー


ここから北野です。

「北野さん自身は総裁選についてどう考えているのですか?」
という質問がとても多いです。

それで、今回は、はっきりお答えしましょう。

これまで繰り返し繰り返し書いてきましたが、
日本国最大の問題は、政府が【 増税路線 】
であることです。


「増税路線って、防衛増税のことだな」


それもあります。

しかし、岸田内閣の【 増税リスト 】は、
万里の長城のように長いのです。

@知らない方は、いますぐこちらをごらんください。

https://www.primecg.co.jp/20240116125010

これを全部やられたら、
日本が【 暗黒の40年 】になることは確実です。

皆さんの負担は爆増し、日々の苦しみは大いに増すでしょう。

ですから、私たちは、少なくとも



【 増税をしない新総理 】



を選ぶ必要があるのです。

現在、自民党総裁選には、
全部で12人出馬の意思を示しています。

しかし、「総理になったら増税しなさそうな人」は、
12人中3人しかいません。

すなわち、青山繁晴さん、茂木敏充さん、高市早苗さんです。

この中で、「増税しなさそう」という視点から
誰が一番いいかというと、青山繁晴さんです。

なぜかというと、青山さんは、増税しないだけでなく、
【 消費税を減税する 】と断言しているからです。


二番目にいいのは、茂木さんです。

茂木さんは、【 増税ゼロ宣言 】をし、
大いに叩かれています。

「増税ゼロでは足りない」という人もいるでしょう。

しかし、もう一度、「長い増税リスト」を
熟読してみてください。

https://www.primecg.co.jp/20240116125010

この長い増税リストには、
【 これから増える山のような負担 】が書かれています。

茂木さんは、「防衛増税」と事実上の
「異次元の少子化対策増税」を止めると断言されました。

茂木さんが総理になれば、
来るべき2兆円の負担増はなくなるのです。

そして、【 増税ゼロ 】ですから、
「長い増税リスト」の未来に関する部分は
全部なくなる可能性があります。


最後に高市さんです。

高市さんは、「減税」とはいわず、
「積極財政」といっています。

これはどうなのでしょうか?

財務省には、二つの方法があります。

一つは、言うまでもなく増税です。

彼らは、ひたすら増税に励んでいます。


もう一つは、緊縮財政です。

財務省は、橋本さんや安倍さんを操って、
消費税を上げました。


しかし、小泉純一郎総理は、
消費税引き上げを拒否しました。

だからといって小泉さんが、
財務省に勝ったわけではありません。

彼は、税金はあげませんでしたが、
【 緊縮財政 】を行ったのです。


さて、高市さんは、「サナエノミクス」を掲げています。

サナエノミクス3本の柱は、

・金融緩和
・緊急時の機動的な財政出動
・大胆な危機管理投資・成長投資

です。

ちなみに経済を成長させるためには、
消費・投資を上げるか、所得を上げる必要があります。

減税すれば、消費が増え、生産も増え、
所得も増えるでしょう。

国が大規模な危機管理投資、成長投資をすれば、
同じように生産が増え、所得も増えるでしょう。


財務省の方法は、「増税」と「緊縮財政」です。

これで、日本経済は【 暗黒の30年 】になりました。


一方、日本経済を成長させる方法は、
「減税」と「積極財政」です。

要するに、財務省と全然逆のことをすれば、
日本経済はすぐよみがえります。

だから、「高市さんのやり方でもいい」と言えるのです。


さて、「増税しなさそうな3人」のうち、


一番いいのは、減税を掲げる青山さん。

二番目にいいのは、増税ゼロを宣言した茂木さん。

三番目にいいのは、積極財政の高市さん


となります。

だから私は、「自民党員の方は、青山さん、茂木さん、
高市さんの誰かに投票してください」とお願いしました。


しかし、この3人の中で、
現状「一番勝てそうな候補」は高市さんです。

なぜでしょうか?

NHK最新の世論調査(9月9日)で、
「次の総裁にふさわしい人」ランキングは、

1位石破さん28%

2位小泉さん23%

3位高市さん9%

青山さんと茂木さんは、2%で同率7位になっています。

出所↓
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240909/k10014577121000.html

しかし、これは自民党員対象の調査ではないので、
選挙結果はこの通りにはならないでしょう。

もし青山さんが20人推薦人を集めることができれば、
かなり党員票を集めることができると思います。

ですが、問題は、青山さんが
20人の推薦人を集めることができるかなのです。


青山さんファンの皆さんは、
「嗚呼、青山さんがでれなくなったから、投票しない」
となって欲しくありません。

青山さんがでれないなら、
茂木さんか高市さんに入れて欲しいのです。

そして、高市さんが決選投票に進めば、
小泉さんに勝てる可能性がでてきます。

高市さんは、旧安倍派、麻生派や、志を同じくする
旧茂木派を取り込めるかもしれないからです。


私は何がいいたいのか?

国益のことを考えたら「次善の策も必要」ということです。


自分の推しがいつでも勝てるとは限りません。

その場合、「相対善」を選んで欲しいのです。


私は、誰かを推しているということはありません。

私は、「これ以上増税させないことが重要」
と考えているのです。






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