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     【裏】ロシア政治経済ジャーナル No.277


                       2024/9/25


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★アメリカ没落後、日本の価値観は?



全世界の裏RPE読者の皆様、こんにちは!

北野です。



@本のPRがあります。



私の一冊目の本は、
『ボロボロになった覇権国家アメリカ』といいます。

2005年に出版されました。

この本、内容を一文で書けば、
「アメリカ発の危機が起こり、アメリカは没落しますよ」です。

2008年、「100年に1度の大不況」が起こり、
アメリカは実際に没落しました。

1991年末のソ連崩壊からつづいていた
「アメリカ一極時代」が終わったのです。

世界は、2009年から「米中二極時代」に
突入していきました。


この本には、中国の未来に関する記述もあります。

ものすごく簡単にまとめると、
「2008~2010年に危機が起こるが、中国は短期間で克服します。
しかし、中国の高成長は2020年までです」となります。

実際、2008年に危機が起こりましたが、
中国はこれを短期間で克服しました。

その後も高成長をつづけましたが、2020年以降は振るわず、
2024年時点で誰もが「中国経済は、不動産バブルがはじけて
悲惨」と知っています。


19年前の予想通り、アメリカは衰退し、
さらに分断が深まっています。

今では、


・中絶に賛成か反対か?

・銃規制に賛成か反対か?

・LGBTに賛成か反対か?

・移民に賛成か反対か?

・ウクライナ支援継続に賛成か反対か?


などで、アメリカ社会は完全に分断されています。

そして、


・11月の選挙でハリスが勝つ

・トランプは前回同様負けを認めない

・前回同様大規模なデモが起こる

・前回同様暴動が起こる
(前回は、議会占拠事件が起こった。)

・内戦に発展する?


といったシナリオまで、現実味を帯びてきています。


さて、私たち日本人は戦後、
アメリカを師と仰ぎながら進んできました。

民主主義、言論、信教、結社の自由、人権などなど。

いわゆる「普遍的な価値」を信じてやってきたのです。


ところが今のアメリカは
「見習いたくない国」になってしまいました。

私は、日本が、真っ二つに分断されたアメリカのような国に
ならないことを心から願っています。

そうなると私たちは、どの国を手本に
進んでいけばいいのでしょうか?


中国?

人権皆無の国を手本にする?

冗談ではありません。

日本が中国を見習えば、日本は〇〇党の一党独裁で、
政権を批判したら逮捕されることになります。


では、「悪のグローバリストと戦うナショナリストの
英雄プーチン」が治めるロシアは?

「戦争反対!」とプラカードを持って外に出れば、
一瞬で逮捕される国。

SNSで「戦争反対!」を表明しただけで逮捕される。

絶対にお手本にしてはいけない国です。


要するに、いまとなっては、
世界中に日本のお手本になる国はないのです。

では、日本はどうすればいいのでしょうか?

私は、「日本独自の価値観で進んでいけばいい」と思います。

なんでしょうか?

唐突に思えるかもしれませんが、「聖徳太子の教え」です。


「・・・・・・・・・・・・」


理解できないのはわかります。

しかし、聖徳太子の十七条憲法の一条


「和を以て貴しと為し」


は、まさに日本人最大の特徴といえるでしょう。

私が28年ぶりに日本に戻ってきたとき、まず感じたのは、
「日本国内は争いが少ない」ということです。

みんなが、できるかぎり争いにならないよう、
仲よくできるよう努力しています。

(もちろん、たまにはパワハラ上司もいますが。)

アメリカのように、「どっちが正しいか裁判で争おう!」とは、あまりならないのです。


他に十七条憲法には何が書かれているのでしょうか?

ウィキの現代語訳ですが。

たとえば。


4条
もろもろの官吏は礼法を根本とせよ。
そもそも人民を治める根本は、かならず礼法にあるからである。


5条
役人たちは飲み食いの貪りをやめ、物質的な欲をすてて、
人民の訴訟を明白に裁かなければならない。


6条
悪を懲らし善を勧めるということは、
昔からのよいしきたりである。
だから他人のなした善は、これをかくさないで顕し、
また他人が悪をなしたのを見れば、かならずそれを
やめさせて、正しくしてやれ。


7条
人には、おのおのその任務がある。
職務に関して乱脈にならないようにせよ。
賢明な人格者が官にあるときには、ほめる声が起こり、
よこしまな者が官にあるときには、災禍や乱れが
しばしば起こるものである。


9条
まこと〈信〉は人の道〈義〉の根本である。
何ごとをなすにあたっても、まごころをもってすべきである。
善いことも悪いことも、成功するのも失敗するのも、
かならずこのまごころがあるかどうかにかかって
いるのである。


10条
心の中で恨みに思うな。
目に角を立てて怒るな。
他人が自分にさからったからとて激怒せぬようにせよ。
人にはそれぞれ思うところがあり、
その心は自分のことを正しいと考える執着がある。


11条
下役の者に功績があったか、過失があったかを
明らかに観察して、賞も罰もかならず正当であるようにせよ。


14条
もろもろの官吏は、他人を嫉妬してはならない。
自分が他人を嫉めば、他人もまた自分を嫉む。
そうして嫉妬の憂いは際限のないものである。


15条
私の利益に背いて公のために向かって進むのは、
臣下たる者の道である。
およそ人に私の心があるならば、かならず他人のほうに
怨恨の気持ちが起こる。


17条
重大なことがらはひとりで決定してはならない。
かならず多くの人びととともに論議すべきである。


どうでしょうか。

これ、現代の私たちが読むと、「道徳」ですよね。

1420年前に成立した十七条憲法ですが、
内容は全く古い感じがしません。

要するに、人の本性は、今も昔もほとんど
変わっていないということなのでしょう。


戦後日本の師匠だったアメリカが衰退している。

アメリカ国内は、二つの異なる価値観で分断されている。

日本は、もうアメリカを見習って進むことができない。

では、どうすればいいのか?


私は、「もう一度十七条憲法にもどってみればいい」
と思うのです。


「・・・・・・・・・・難しそうですね」


ご安心ください。

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十七条憲法の完璧な、わかりやすい解説書です。

十七条憲法には何が書かれているのかが、
完璧にわかるようになります。

また、十七条憲法を自分たちの生活に
どう活かしたらいいのかも丁寧に解説されています。


アメリカの民主主義、言論、信教、結社の自由、
人権なども、もちろん大事でしょう。

しかし、そのアメリカが分断され、ボロボロになっている。

日本人は、新しくて古い「心と行動の指針」を
手に入れるべきなのではないでしょうか?



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