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     【裏】ロシア政治経済ジャーナル No.278


                       2024/9/27


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★なぜ庶民でも政治に口出しすべきなのか?



全世界の裏RPE読者の皆様、こんにちは!

北野です。



今日は、いよいよ自民党総裁選ですね。

皆さんご存知のように、
私は【 岸田大増税路線を止めてくれる候補 】を
支持しています。

告示前は、青山さん、茂木さん、高市さんの3人がいました。

しかし、昨日のメルマガにも書きましたが、
告示前から「勝てる可能性があるのは高市さんだ」
と言っていました。

そして9月26日、「麻生さんが一回目から高市さんに
いれるよう号令した」との情報が入ってきました。

日本初の女性首相が誕生する可能性が高まっています。

どうなるか、注目していきましょう。



さて、私は普段世界情勢について書いていますが、
日本のことを書くこともあります。

日本のことを書くばかりでなく、
「こんな風に行動しましょう!」と
呼びかけることもあります。

たとえば、安倍さんが習近平を国賓招待した。

私は、メルマガの読者さんに、
「習近平の国賓訪日をやめるよう、
官邸にメールしてください」とお願いしました。

あるいは、岸田さんについて「増税をやめるよう、
官邸にメールしてください」とお願いしたこともあります。

今回の総裁選では、「増税路線でない3人、
つまり青山さん、茂木さん、高市さんの誰かに
入れてください」と自民党員さんにお願いしました。

昨日は、自民党国会議員の皆さんに、
「高市さんに入れてください」とお願いしました。


こういう私の言動に、驚かれる人も少なからずいるようです。

普通のメルマガ発行者は、記事を配信して終わりです。

「日本国のために、〇〇しましょう!」
と呼びかけたりしないでしょう。


今回は、なぜ私が、読者の皆さんに行動をお願いするのか、
その理由を書かせていただきます。


私は、1990年から2018年まで、モスクワに住んでいました。

ゴルバチョフ時代、エリツィン時代、プーチン時代、
メドベージェフ時代、またプーチン時代を、
ずっと見てきました。


ゴルバチョフの時代は、「物不足の時代」でした。

私も食料品を買うために、長い行列に並びました。


1991年12月にソ連は崩壊。

エリツィン時代が始まりました。

エリツィン時代は、ルーブルが大暴落して、
高インフレの時代でした。

たとえば1992年のインフレ率は、2600%だった。

しかし、ロシアは、自由になりました。

言論の自由があり、政党がたくさん生まれ、
いろいろな宗教が入ってきた。

ところが、ロシア国民は不満でした。

経済がボロボロだったからです。

1992年から1998年までで、ロシアのGDPは
43%も減少したのです。

90年代末、国民は早くも民主主義、資本主義に幻滅し、
秩序をもたらしてくれる独裁者を切望するようになりました。


2000年、登場すべく登場したのがプーチンです。

彼がKGB出身で、その後継組織FSBの長官だったことは、
まったく問題視されないどころか、むしろポジティブに
受け取られました。

そして、プーチンは、見事国民の望みをかなえたのです。

なんでしょうか?

プーチンが大統領になった2000年から2008年まで、
つまり彼の1期目2期目、ロシア経済は年平均7%の
成長をつづけたのです。

何が起こったのでしょうか?

彼は、エリツィン時代に民営化された石油ガス会社を、
国に取り戻しました。

そんな時、アフガン、イラク戦争が起こり、
原油価格がどんどん上がっていった。

1998年バレル10ドルだった原油価格は、
2008年140ドル台になったのです。


高成長がつづく中、プーチンは、
まずテレビから言論の自由を奪っていきました。

彼が大統領になってしばらくすると、
テレビで「プーチン批判」はいっさい聞かれなくなりました。

しかし、大部分の国民は、そのことを気にしませんでした。

景気がよかったからです。

中には、自由が奪われることに抵抗した人たちもいました。

プーチンは、彼らを力でつぶしていきました。

国民は、ほとんど気にしませんでした。

景気がよかったからです。


最悪だった景気を良くして、独裁体制を確立していく。

このプロセスは、本当に「ヒトラーとにている」と思います。


それでもプーチンは2008年、
大統領の座をメドベージェフに譲りました。

当時の憲法の規定で、
「同じ人が大統領を務められるのは連続二期まで」
だったからです。


2012年、プーチンは大統領に返り咲きました。

ロシア国民の多くは、プーチンが再び大統領になるのは、
「憲法違反だ」と考えていました。

そして、親アメリカのメドベージェフ時代に
少し戻ってきた自由がなくなることを恐れていました。

2011年12月、「下院選挙で不正があった」と確信する人、
「プーチンが戻ってくることに反対する人」たちが、
大規模なデモを行います。

下の映像をみてください。↓
https://www.youtube.com/watch?v=kuDZzVIrkwQ

2分10秒ぐらいから見ると、
デモ参加者の多さに驚くでしょう。


「ロシアをカオスから救った」プーチンは、
国民のリアクションに驚愕したことでしょう。

彼は、8年間年平均7%の経済成長を実現し、
ロシアを崩壊の危機から救ったと自負していた。

ところがロシア全土で国民が、
「プーチンは帰ってくるな!」と要求している。

プーチンは結局、元KGBらしく、
武力を使ってデモを排除する道を選びました。


ロシア国民は、デモに参加し、弾圧され、
デモに参加し、弾圧され。

その同じプロセスを繰り返していくうちに、
どこかの時点で【 あきらめてしまった 】のです。

そして、ほとんどの人が、
「政治の話をしないで生きる」道を選びました。

それでも生きていけるのですから。


こうしてフリーハンドを手に入れたプーチンは、
どんどん暴走していきました。

彼は、2008年にジョージアと戦争した後、
ドイツのテレビ局に、「次はクリミアですか?」と問われ、
「それはない!」と断言していました。

「ロシアは、ウクライナの今の領土を、
とっくに承認している」と。

証拠映像があるので、是非ごらんください。

英語字幕がでます。

https://www.youtube.com/watch?v=1__EPqhMrFQ&t=2s


ところがプーチンは2014年、
ウクライナからクリミアを奪いました。

そして、ルガンスク州、ドネツク州の「親ロシア派」に
独立を宣言させ、ウクライナ内戦を勃発させたのです。

「親プーチン派」が主張する、「ルガンスク、ドネツク州の
ロシア系住民虐待」は、プーチンが両州の親ロシア派に独立
宣言をさせ、内戦を引き起こしたことで起こったのです。

だから、両州のロシア系住民に対する
残虐行為の根本原因は、プーチンにあります。


そして、2022年2月、ウクライナ侵攻を開始した。

その理由の一つとして、
「ロシアが攻めなければ、ウクライナが攻めてきただろう」
と大嘘をつき、恥じることもありません。


24年間のプーチンの言動を振り返って私が思うのは、
【 権力は腐敗するのだ 】ということです。


自民党も、長い間政権にいると腐敗するのです。

しかし、日本のすばらしいところは、
時々政権交代が起こって、少し浄化されること。

90年代は、細川さん、羽田さん、村山さんが、
「非自民総理」でした。

2009年から2012年にかけて、鳩山、菅、野田さんが
「非自民総理」でした。

民主党政権は、ハチャメチャでしたが、
それで自民党は少し反省したのでしょう。

安倍さんは、失業率を下げ、株価を上げ、
国民を喜ばせる政治をすることで、
憲政史上最長政権を実現しました。

(@消費税を二回上げたことは大失敗でしたが・・・。)


私は、何がいいたいのか?

権力は、国民が黙っていると、
必ず腐敗するということです。

皆さん、岸田さんの万里の長城のように長い
大増税リストごらんになりましたか?

https://www.primecg.co.jp/20240116125010

これ、高市さん、茂木さん以外の人が総理になれば、
実現します。

石破さんになれば、このリストに「法人税増税」
「金融所得税増税」が加わります。

プーチンは、無意味な戦争で、ロシア人を大量に
戦死させています。(一説に60万人だとか。)

幸い日本は戦争をしていいません。

しかし日本政府は、増税によって国民の負担を
どんどん上げることで、私たちを事実上〇しているのです。

なぜ?

私たちが何も言わないからです。

女性の方が痴漢にあったとして、
黙っていたらずっと痴漢行為を続けるでしょう。

だから、「やめてください!」と言うべきなのです。


日本政府が際限なく増税しようとしている。

国民は黙っている。

そしたら財務省も政府も、「国民は黙っているぞ。
もっと増税しても大丈夫そうだな」となり、
どんどん増税を繰り出してくるでしょう。


だから、国民は、「増税しないでください!
これ以上増税したら次の選挙で落としますよ!」と
強い意思表示をすべきなのです。


そんなわけで私は、メルマガと言う媒体を使って、
「〇〇してください」と呼びかけることがあるのです。

もちろん、私がある行動をお願いしても、
実際に動いてくださる方は、ごく一部でしょう。

それでもいいのです。


政府が反国民的行動をしないように、
私たちができる範囲で働きかけることが大事なのです。


日本は私たちの国です。

主権者である私たちが、総理大臣を雇っているのです。

だから総理大臣が主権者である私たちに迷惑をかけたら、
「やめてください!」と要求する権利が私たちにはあります。


私は、「私のお願いした通りに動いてください」
とは言いません。

皆さんがそれぞれのやり方で、
政府に影響を与えることを願っています。


でないと、「戦争反対!」と言っただけで
逮捕されるロシアみたいになってしまいますよ。






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なにとぞよろしくお願いいたします。


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