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【裏】ロシア政治経済ジャーナル No.294
2024/10/17
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★なぜ日本人は世界情勢を理解できないのか?その根本的理由とは???
全世界の裏RPE読者の皆様、こんにちは!
北野です。
(@北野講座のPRがあります。)
「日本人は世界情勢を理解できない」といいます。
正直いうと、「そうだろう」と思います。
いえ、世界情勢に関心がある裏RPEの読者さんは、
理解しておられることでしょう。
一般的な話です。
なぜ、日本人は、世界情勢を理解できないのでしょうか?
いろいろ理由はあると思いますが。
大きな理由の一つは、【 平和ボケ 】でしょう。
なぜ、日本人は戦後、「平和ボケ」になったのでしょうか?
戦前、戦中の反省から、
【 戦争のことは考えない 】ことにした。
【 安全保障のことも考えない 】ことにした。
安全保障のことは、日本から軍事力を取り上げた
アメリカさんに全部任せ、自分たちはひたすら
金儲けに励むことにした。
それで、戦争、軍事の話がタブーになってしまい、
日本人は世界情勢がわからなくなったのでしょう。
日本のテレビニュースを見ていると、
そのことがよくわかります。
たとえば、「中東情勢」について、
テレビニュースを見ていると、ヒズボラを攻撃している
イスラエルが悪という感じになっています。
イスラエルの攻撃が苛烈で、民間人の犠牲者が
たくさん出ているからです。
だから、イスラエルを批判する報道も理解できます。
日本のニュースは、【 人権の話 】をしているのです。
しかし、そもそもなぜイスラエルは、
レバノンのヒズボラを攻撃しているのでしょうか?
2023年10月7日、ハマスは5000発のロケット弾を
イスラエルに発射したと発表しました。
そして、ハマスはイスラエルに侵入し、
1200人を虐殺したのです。
日本のメディアでは今強調されませんが、
今回の戦争をはじめたのはハマスでした。
(@前史まで語ると複雑になるので、
今回の戦争の話に限定します。)
そして、レバノンの武装勢力ヒズボラは2023年10月、
ハマスに同調する形で、イスラエルへのミサイル攻撃を
開始した。
ここでも、「先に攻めたのは」イスラエルではなく
ヒズボラなのです。
イスラエルは、国際的に非難されながら、
ガザ地区のハマス殲滅作戦を続行してきました。
その過程で、たくさんの民間人犠牲者がでていることは、
本当に残念です。
一方、イスラエル北部においては、
ヒズボラからのミサイル攻撃があるため、
たくさんの住民を避難させていました。
ヒズボラがイスラエルを攻撃はじめてから11か月後の
今年9月、イスラエルはいよいよヒズボラへの
本格的反撃を開始しました。
開戦時からイスラエルは、ガザ地区のハマス、
レバノン・ヒズボラ、イエメン・フーシ派、
三つの勢力から攻撃を受けてきました。
これらの勢力のボスがイランです。
イスラエルは、「三正面作戦の危機」に立たされましたが、
戦いの優先順位をつけ、まずハマスに壊滅的打撃を
与えることにした。
11か月戦い、ハマスが十分弱体化したので、
次にヒズボラ攻撃を開始したのです。
つまり、「三正面作戦」にならないよう、
「各個撃破」していく。
繰り返しますが、日本のテレビニュースを見ていると、
「イスラエルが一方的に悪い」感じになっています。
まずハマスがイスラエルに攻め込んで1200人を
虐殺したこと、ヒズボラが2023年10月から
現在にいたるまでイスラエル攻撃をつづけていたことは、
ほぼ完全にスルーされています。
なぜそうなのかというと、既述のように、
日本のテレビは、【 人権の話 】をしているからです。
もちろん、亡くなった民間人は、とてもかわいそうです。
だから、そのことは絶対報道するべきでしょう。
しかし、それだけでは、戦争の経緯や背景が
全然わからなくなってしまいます。
そう、日本人は、【 戦争の話をしたがらない 】。
一般人が話したがらないなら問題ないですが、
テレビニュースでも話したがらない。
いえ、報じてはいます。
戦争の様子を話してはいるのですが、
その内容が【 人権の話 】なのです。
だから、テレビニュースを見ている日本国民は、
世界情勢ことがさっぱりわからなくなってしまいます。
日本人は、2022年にウクライナ戦争が起こるまで、
「世界は今日も平和だよね~」などと考えてきました。
しかし、ウクライナーロシア戦争、イスラエルーハマス、
ヒズボラ戦争以外にも戦争は起こっています。
ソ連崩壊後の30年の主な紛争を見ると、
・2001年 アフガニスタン戦争勃発
・2003年、イラク戦争勃発
・2008年、ロシアーグルジア(現ジョージア)戦争勃発
・2011年、リビア内戦勃発。アメリカ、イギリス、フランスなどが介入
・2011年、シリア内戦勃発。欧米、ロシアなどが介入
・2014年、ロシアがウクライナからクリミアを強奪
・2014年、ウクライナ内戦勃発
・2015年、「イスラム国」(IS)がシリアとイラクにまたがる
広大な地域を支配。欧米やロシアがISを空爆。
・2022年、ウクライナーロシア戦争勃発
・2023年、イスラエルーハマス戦争勃発
・2024年、イスラエルーヒズボラ戦争勃発
とまあ、主なものだけ挙げてもこれだけあります。
そして、戦争は、理解しているしていないにかかわらず、
私たちの生活に大きな影響を与えているのです。
わかりやすい例は、「ウクライナ戦争が原因で、
エネルギー価格、食糧価格が上がり、世界的インフレが
起こった」ことでしょう。
というわけで、日本人が世界情勢を理解できない
大きな理由の一つは、【 平和ボケ 】していて
【 戦争のことを全然考えない 】からでした。
考えてみると、最重要国益は、
「安全保障」と「経済」です。
つまり、「国民の命を守ること」と「国民の財産を守り、
増やすこと」です。
しかし、日本国民は戦後、もっとも大切な「安全保障」
「軍事」のことを全然考えずに過ごしてきました。
それで、世界情勢がわからなくなったのです。
というわけで、世界情勢を理解するためには、
「軍事の勉強」も必要なのです。
「・・・・・・・・・・・・・・・わかりました。
でもどうやって勉強すればいいのでしょうか?」
ですね。
「軍事についての話がタブー」な日本で、
そうやって軍事のことを学ぶことができるのでしょうか?
私自身が講座を作らせていただきました。
ウクライナ戦争前に作られたものですが、
普遍的な内容ですので、今見ても十分役に立つはずです。
内容は、
<◆第1章:世界を牛耳るもう1つの力…“腕力”の正体>
講義1「40%は戦争関連!?」
露ニュースでわかる日本と世界の差とは?
講義2「現代版三国志」
GDPでは見えない世界の力関係
講義3 「2030年の悪夢」
米国が世界の主役から引きずり降ろされる日
講義4「理想主義 vs. 現実主義 」
世界から戦争を無くす2つの方法
講義5「崩れ落ちる憲法9条の神話」
理想主義で島を失ったフィリピンの悲劇
講義6「米国の仮想敵国:日本」
リークされたペンタゴンの大戦略とは?
<◆第2章:NATO VS. ロシア 軍事覇権を巡る争い>
講義7「ロシア・反米思想の根源」
冷戦後も続いていた...米露の熾烈な“陣取りゲーム”
講義8「米国にハメられた男:ゴルバチョフ」
世界の人気者が国内で戦犯扱いされる訳
講義9「米国を潰す“平和の使命2018”」
世界の半分を反米にしたプーチンの計略とは?
講義10「グルジア戦争の真実」
たった1週間で終戦...
なぜ小国が軍事大国ロシアを攻めたのか?
講義11「超大国の“捨て駒”戦略」
日本も危ない?...狡猾な同盟国:アメリカとの付き合い方
<◆第3章:中国の大戦略と日中戦争>
講義12「100年マラソンの始まり」
元CIA・米国防総省顧問が明かした中国の大戦略
講義13「 一帯一路の真の価値」
資源ではない…尖閣が狙われる本当の理由
講義14「2度もあった尖閣強奪の危機」
攻撃ボタンに手をかけた中国が、毎回寸前で手を止めたワケとは?
講義15「2012年から始まっていた日中戦争」
戦車、ミサイル、軍艦だけじゃない…
中国が世界に呼びかけた“裏計画”の全貌
講義16「世界でも稀に見る戦略家」
米国防省アドバイザーもベタ褒め...安倍総理の対中包囲網
講義17「日本に尖閣・沖縄の領有権はない!」
フィリピン、ベトナムに学ぶ...中国・支配の法則
講義18「シリア戦争・水面下の暗闘」
オバマをドタキャンに追い込んだプーチンの謀略
講義19「プーチン vs. オバマ」
“やられたらやり返せ” 止まらない報復戦争の実態
講義20「天才戦略家・オバマの手腕」
中国をハメた南シナ海防衛戦
<◆第4章:憲法9条と日本の大戦略>
講義21「核を手放せない北朝鮮」
金正恩も震え上がった2011年のリンチ殺人事件
講義22「KGBが金正恩を守るワケ」
米韓の“斬首作戦”と地下壕に篭る独裁者
講義23「マッハ20の“守り神”」
経済だけじゃない…支持率回復を目論むプーチンの秘策
講義24「INF条約脱退の真相」
牽制する米露の裏でほくそ笑む習近平
講義25「安倍 vs. ラブロフ」
領土の90%は戦利品…ロシアが北方領土を
“返還”できないワケ
講義26「尖閣有事の必勝パターン」
世界最高の戦略家が勧める“ロシアとの同盟”
講義27「中国封じ込め作戦」
アメリカの政策転換…日本が軍事的自立を果たす日
講義28「憲法9条の迷信」
虐殺された120万人から得る教訓
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