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【裏】ロシア政治経済ジャーナル No.301
2024/10/25
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★未来を正確に予測する地政学
全世界の裏RPE読者の皆様、こんにちは!
北野です。
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巷では「地政学」が流行っているようです。
なぜでしょうか?
地政学は戦後、「禁断の学問」と呼ばれてきました。
なぜでしょうか?
ドイツにハウスホーファーという地政学者がいました。
彼は、ヒトラーに地政学を伝授したのです。
ヒトラーは熱心にハウスホーファーの話を聞きました。
その中で、「これは使える!!!」と確信した言葉があった。
【 生存圏 】です。
「生存圏」とは何でしょうか?
国家の生存(自給自足)のために必要な地域のことです。
国の人口が増えたり、国力が増してくれば、自給自足の
ためにより多くの食糧、資源などが必要になります。
その時、国家が自給自足に必要とする生存圏は
広がることになります。
そして、ある国家が生存圏を広げることは
「国家の権利だ」とされているのです。
どういう意味でしょうか?
たとえば日本のエネルギー自給率は2021年時点で、約13%。
全然自給自足できていない。
それで、日本が産油国を侵略し、自給できる体制を
整えることは「国家の権利だ」とハウスホーファーは
いうのです。
この「生存圏」という考えは、戦前戦中の日本にも
大きな影響を与えました。
確かに、「ヤバイ教え」ですね。
というわけで、地政学は「危険な学問」となり、
長い間学ぶことができませんでした。
しかし、
・2018年、米中覇権戦争開始
・2022年、ウクライナーロシア戦争勃発
・2023年、イスラエルーハマス戦争勃発
・2024年、イスラエルーヒズボラ戦争開始
などなど、世界が急速に不安定化する中で、
地政学が見直されるようになったようです。
そして、この地政学。
まじめに勉強すれば、かなり正確に未来を
見通せるようになります。
たとえば、ヒトラーの師であるハウスホーファーは、
弟子ヒトラーのソ連攻撃に反対していました。
ヒトラーは、先生に逆らってソ連攻撃を決めたのです。
そのせいで、ハウスホーファーとヒトラーの関係は
最悪になりました。
もしヒトラーがハウスホーファーのいうことを聞き、
ソ連と戦わず、イギリスとだけ戦っていれば、
勝てた可能性があります。
勝てなくても、大陸欧州の覇権は維持できたでしょう。
結局、先生である地政学者ハウスホーファーが
正しかったのです
「ハートランド理論」を提唱したイギリスのマッキンダーは、
第一世界大戦が終わった直後、
「まだ終わりでないこと」を予見しました。
彼は、ドイツに「新しい冷酷無慈悲な組織」が台頭することを予測。
この予言は、ヒトラーとナチスの登場で実現しました。
さらにマッキンダーは、1917年のロシア革命で
生まれたばかりのソ連が、近い将来強大な敵になることを
確信していました。
オランダ系アメリカ人のスパイクマンは1941年12月末、
「この戦争が終わったら、日本と組んで、ソ連と対抗する
べきだ」と主張して、人々を仰天させました。
なんといっても、1941年12月8日に真珠湾攻撃があり、
日本との戦争がはじまったばかりだった。
しかし、スパイクマンは、アメリカがこの戦争に勝利し、
次にソ連との対立が深まることを予測していたのです。
その時に、日本と組むべきだと確信していた。
そして、実際その通りになりました。
それだけではありません。
1942年時点でスパイクマンは、日本が第2次世界大戦に
負けることを予測。
さらに、中国が長い期間を経て経済大国になり、軍事化して
アメリカの大きな脅威になってくることも予測していました。
要するにスパイクマンには80年先の世界が
見えていたことになります。
「地政学を学ぶと未来が見える」例を挙げました。
起業家、経営者、政治家、投資家、ビジネスパーソン、
みんな未来を予測することは重要です。
未来が予測できれば、リスクを回避し、
儲けることができるようになるでしょう。
そして、未来を予測できるようになるために、
「地政学」を学んだらいい。
「・・・・・・・・・・・わかりました。
でも、どこで地政学を学ぶことができますか?」
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