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     【裏】ロシア政治経済ジャーナル No.303


                       2024/10/27


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★今回の選挙の意義



全世界の裏RPE読者の皆様、こんにちは!

北野です。

今日は、いよいよ選挙日です。

ここまでのおさらいをしておきましょう。

巷では今回の選挙、最大の争点は「政治とカネ問題」
(=裏金問題)だといわれています。

一方私は、選挙戦の最初から、最大の争点は
【 大増税路線問題だ 】と書いてきました。

岸田さんが辞めた直接的原因は、
確かに「裏金問題」だったでしょう。

しかし、思い出してみると、岸田内閣の支持率は、
裏金問題勃発以前から低かったのです。

その理由が、【 増税問題 】です。

今回の選挙中、飽きるほど
【 長い増税リスト 】の話をしました。

これまで見たことがない人は、必ずご一読ください。

驚くはずです。

一度読まれた方も、もう一度見てみましょう。

改めて驚くことでしょう。

@必読 長い増税リスト↓
https://www.primecg.co.jp/20240116125010

これで岸田さんは、ネットで
【 増税クソメガネ 】と呼ばれていました。

そのことが一般マスコミでも報じられ、
岸田さんご自身も気にされていたようです。


日本国民はここ5年間、地獄の苦しみを味わってきました。


・2019年、消費税増税
・2020年、2021年、新型コロナパンデミック大不況
・2022年、2023年、ウクライナ戦争大インフレ


私の住んでいる場所でも、
行きつけのお店がたくさんつぶれました。

「過労死した」「自殺した」という話も、
よく聞きました。

国民が、こんな大変な状況なのに
、岸田政権は容赦なく増税してくる。

1980年に30.5%だった国民負担率が、
いつの間にか47.5%まで増えている。

岸田さんは、これをさらに増やそうとしていた。


それで私は、今回の自民党総裁選で、
【 反増税路線 】の人を支持していました。

具体的には、「消費税減税」を掲げた青山繁晴さん、
「増税ゼロ宣言」をした茂木さん、「積極財政派」の
高市さんです。

高市さんは決選投票まで進みましたが、
石破さんが勝利して、総理大臣になりました。


そして石破さんは、【 大増税論者 】なのです。

石破さんが長期政権になれば、
岸田さんの「長い増税リスト」を
粛々と実行することでしょう。

さらに石破さんは、
「法人税引き上げ」と「金融所得税引き上げ」を
公言しています。

しかも彼は、9人の自民党総裁候補の中で、
ただ一人「さらなる消費税増税」を否定しなかった。


そこで私は、【 大増税派 】の石破自民党には、
今回投票しませんでした。

そして、野党第一党の立憲民主党にも投票しませんでした。

というのも、立憲民主党の党首野田さんは、
かつて総理大臣だった時、
【 消費税率を5%から10%に引き上げる決断をした
張本人 】だからです。

今回、立憲民主は、大幅に議席を増やす見通しです。

私は、「人は悲しいくらい、忘れていく生き物」
というミスチルの歌詞を思い出しました。

たくさんの人は、たった12年までまでつづいていた
「地獄の民主党政権時代」を忘れてしまったようなのです。

少なくともこれを読まれている皆さんには、
2009年から2012年までつづいた悪夢を
思い出していただきたいです。


そして今回の選挙、私は三つの提案をしました。


1、【 大増税派 】の石破自民と
【 消費税率を5%から10%に引き上げる決定をした】
野田さんの立憲民主党に入れない。

2、【 減税派 】の政党に入れる。

(「減税派」の政党とは、具体的に「国民民主党」
「日本保守党」「日本維新の会」「参政党」
「れいわ新選組」「共産党」)

3、自民党総裁選で、「反増税派」」高市さんを
支持したことがはっきりしている自民党議員には入れる。


そして私自身は、期日前投票に行き、
比例で国民民主党に入れました。

皆さんも、自分のイデオロギーを考慮したうえで、
「減税」を掲げる政党に入れていただければと思います。


【 増税路線 】は、「私たちの負担がさらに増える!」
という話だけではありません。

すでに34年つづいている【 暗黒時代 】が
「まだまだつづいていく」という意味なのです。

なぜでしょうか?

大蔵省(現財務省)は1990年3月、
不動産取引の総量規制を行い、バブルを潰しました。

栄華を誇った日本経済の成長率は、
1990年4.84%、1991年3.52%、1992年0.9%、
1993年マイナス0.46%と急速に下がっていった。

まさに、大蔵省(現財務省)の決定が
バブル崩壊を引き起こしたのです。

しかし、日本には当時、まだまだ力がありました。

1993年マイナス0.46%、1994年1.08%、
1995年2.63%、1996年3.13%。

実をいうと、バブル崩壊後の日本経済は、
1993年が「底」でその後は、
成長軌道に戻っていったのです。

ところが、1997年0.98%、1998年マイナス1.27%、
1999年マイナス0.33%。

また下がってしまいました。

なぜ?

答えは、大蔵省(現財務省)にそそのかされた
橋本総理が1997年、消費税率を3%から5%に
引き上げたこと。

これで【 暗黒の10年 】が確定しました。

2001年から2006年までつづいた小泉内閣。

財務省は、さらなる増税を試みますが、
小泉さんは反対でした。

そこで財務省は、小泉さんを「緊縮財政路線」に誘導し、
【 暗黒の20年 】を確定させました。


2012年、民主党政権の総理だった野田さんは、
民主党、公明党、自民党のいわゆる「3党合意」
を成立させました。

これで、「消費税率を5%から10%に引き上げること」が
決まったのです。

「3党合意」に沿って、安倍さんは2014年、
2019年に消費税率を5%から8%、
8%から10%にそれぞれ引き上げました。

アベノミクスがはじまった2013年、
日本のGDP成長率は2.01%だった。

期待感がものすごく、「いよいよ暗黒時代脱却か!」と
多くの人が考えていたのです。

しかし2014年、消費税率が引き上げられたことで、
成長率は0.3%まで下がってしまいました。

アベノミクスは失敗し、【 暗黒の30年 】が
確定したのです。


自民党政権(と民主党政権)は、タイミングの悪い増税と
緊縮財政によって、日本を【 暗黒の30年 】にしました。

そして、岸田さんはさらなる増税(たとえば防衛増税)を
決め、石破さんは「法人税」「金融所得税」を画策し、
さらなる「消費税率引き上げ」も否定しません。

これは明らかに、【 暗黒の40年 】を確定させる政策です。


私たちは国民は、いつまで耐え続けるのでしょうか?

私たちの子供たちが成人するころには、
国民負担率は60%とか70%になっているかもしれません。

なぜ自民党は、ひたすら増税をつづけるのでしょうか?

私たちが黙っているからです。

日本国民は、日本経済を34年間も
成長させることができなかった政府に、
いつまで耐えなければいけないのでしょうか?

私は思います。


「もう増税によって国民の負担を増やすのはやめてください。

これ以上私たちの生活を破壊するのはやめてください」


と意思表示すべきだと。

ここまでの話、「そのとおりだ」と思われた方。

投票に行き、減税を掲げる政党に入れてください。

私の願いは、石破自民が大敗し、
大増税派の石破さんが辞め、
反増税派の政権が誕生することです。


「話はわかるけど、投票に行くのはめんどくさい」という人のために、
ドイツ在住読者SKさんからのメールをご紹介します。


【 メールここから▼ 】

〈北野さん

いつも煩雑な政治情報を読みやすく、大切な点をお知らせくださって、ありがとうございます。

ブラジルの読者さん、すごいですね! 

北野さんの記事で行動できた方、それこそ全世界にたくさんいらっしゃることと思います。

私もその一人です。

今まではたいてい郵送投票をしてきましたが、今回時間的に適いません。

でも、在外公館で投票する手があることを最初忘れていました。

私の住んでいる街から次の在外公館のある都市までは100kmぐらい、列車の本数も多く日帰りで行って来られます。

投票期間は4日半ですが、週末が含まれています。

投票、できるじゃない!

今回、自民党が圧倒的多数だし、私の1票なんて大して影響しないだろうなあ、と思っていましたが、北野さんのメルマガ記事を読んで、そもそも民主主義が機能することがありがたいんだった、と思い、権利をありがたく使わせていただくことにしました。

小選挙区では私も悩みましたが、ご本人は明確には減税派ではないかもしれないけれど、総裁選で高市さんに投票した候補者にしました。

北野さんがポイントを整理してくださったおかげで、頭をクリアにして決断できました。

「親ロシア政党」というのも、私は気がつかなかった視点でした。

在外公館の職員さんの丁寧な対応には、私も感激しました。

今回の選挙で記録欄がいっぱいになり、在外選挙人証を再発行する必要があったのですが、すでに用紙が用意してあり、担当者がすぐに案内してくださいました。

新しい在外選挙人証は、郵送してくださるとのこと。しかもすべて、手数料も送料もかかりません。

鉛筆記入については、投票用紙と共に封筒を渡されて、封をして係員に渡すよう指示があり、改ざんについては私は心配していません。

ドイツのブロガーさんで、引越しの忙しい時期に300km近く離れた在外公館まで特急で行って投票した方もいました。

☆もっと有効票を促すために

1. 投票用紙に正確に記入するため、備え付けの資料を参照した話をドイツ人夫にしたら、驚いていました。

ドイツではあらかじめ氏名や政党名が投票用紙に印刷されていて、

投票者はチェックするだけでいいらしいです。

こうすれば、無効票は減らせるかもしれません。


2. 今回のような日程では、投票を断念した海外在住者も多いはず。

ネット投票には賛否両論ありますが、確かに投票のハードルはぐっと下がりますね。

https://www.asahi.com/articles/ASSBL2V8ZSBLUTFK00VM.html

https://www.tokyo-np.co.jp/article/327940

ともあれ、日本の今後の発展を願っています。〉
ーー


ドイツ在住の日本人は、100km離れた場所、
300km離れた場所まで行って投票しています。

そう考えると、近所で投票できる日本在住日本人は、
なんと恵まれていることか。

主権者としての権利を、今日行使しましょう!




PS

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投稿していただけると、とても助かります。

なにとぞよろしくお願いいたします。

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