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【裏】ロシア政治経済ジャーナル No.304
2024/10/29
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★未来を正確に予言した人たち
全世界の裏RPE読者の皆さま、こんにちは!
北野です。
(@北野講座のPRがあります。)
今日10月29日で、私は54歳になりました。
メルマガをはじめたのが1999年で、28歳の時でした。
気がつけば、なんと26年間もメルマガをつづけています。
これも、応援してくださる皆さんのおかげです。
心から感謝申し上げます。
これからもよろしくお願いいたします!
では、本題。
皆さん、「予言者」というと、誰のことを思い浮かべますか?
私の世代だとノストラダムスでしょうか。
「1999年7の月、ホントに世界は滅びるのかな?」と
ドキドキしていました。
しかし、当たりませんでした。
そういえば、「2012年人類滅亡説」というのもありました。
これは、「マヤの予言」だそうです。
これも、当たりませんでした。
「予言者」と呼ばれる人は、数多くいます。
しかし、傾向を見ると、
「過去のことは、ほとんど全部当ててきた」といわれながら、
「注目された途端にあたらなくなる」ようです。
ですが、この世界には「真の予言者」といえる人たちもいます。
誰でしょうか?
3人ほど例をあげておきましょう。
▼ヒトラーの登場を1919年に予言したマッキンダー
イギリスの地理学者マッキンダーは、
「地政学の父」と呼ばれています。
彼は、「地政学」という言葉を使わなかったのですが、
そう呼ばれているのです。
マッキンダーは第一次大戦が終わった翌年の1919年、
こんなことを書いていました。
<現在の無秩序の終わりを告げるものは、
あるいは新しい冷徹な組織であるかもしれない。
そして冷徹な組織者というものは最初に自分に課した
目的が達成されるまで、けっしてそのあゆみを
止めようとしないのである。>
(「マッキンダーの地政学~デモクラシーの理想と現実」184p)
ーー
彼は、冷徹な組織者(ヒトラー)と冷徹な組織(ナチ)が
現れ、再び世界大戦が起こる事態を予測したのです。
そして、彼の予言は、見事に的中しました。
第二次大戦中の1943年、マッキンダーはすでに
「戦後」のことを語っていました。
面白いことに、彼は同じドイツについて、
「二度と脅威にならないだろう」と語っています。
これもズバリ的中しました。
▼ヒトラーの完敗を予言したドイツ人地政学者
ドイツ人地政学者ハウスホーファーは、
ヒトラーの地政学の先生です。
ヒトラーは、彼から大きな影響を受けました。
しかし、ハウスホーファーとヒトラーは、
戦時中にケンカしています。
理由は、ヒトラーが1941年6月に独ソ不可侵条約を破って
ソ連攻撃をはじめたことです。
ハウスホーファーは、「地政学」の視点から、
「ドイツとソ連はランドパワー同盟をつくり、
シーパワーイギリスを倒すべきだ」
と主張していたのです。
ヒトラーが、もしハウスホーファーのいうことを聞いていたら、
ドイツはイギリスに勝利できた可能性が高い。
しかし、ヒトラーは天才地政学者のいうことを無視し、
破滅への道を驀進したのです。
▼中国の危険性を78年前に予言したスパイクマン
スパイクマンは、オランダ系アメリカ人の地政学者です。
彼は、1941年12月、「この戦争が終わったら、
日本と組んでソ連に対抗しなければならない」と
発言したことで知られています。
1941年12月といえば、日本が真珠湾攻撃をした直後。
この時すでにスパイクマンは、
・この戦争で、アメリカは日本に勝つ
・戦後は、ソ連が脅威になる
・戦後アメリカは、日本と組んでソ連と対峙することになる
という未来を正確に見通していたのです。
さらに、彼は今から78年前の1942年、
中国がアメリカの脅威になる未来を予言しています。
<パワーの潜在性ということで考えれば、中国のほうが日本
よりもはるかにあるのであり、敗北したユーラシア大陸の沖
合の小さな島にある日本の立場は、かなりの困難に直面する
ことになる。
(略)近代化と軍事化を果たした四億人(当時の人口)の中
国は、日本にとってだけでなく、アジアの地中海に権益を持
つアメリカにとっても脅威となる。
中国はその「地中海」の沿岸部から内海までの広範囲を支配
する大陸サイズの国家となり、カリブ海におけるアメリカの
地位と同じような立場になるのだ。>
ーー
▼正確な予言のカギ
以上、3人の予言を見てきました。
ノストラダムスより正確ですね。
なぜ彼らは、未来を正確に予測できたのでしょうか?
彼らの共通点は?
そう、マッキンダー、ハウスホーファー、スパイクマンは、
地政学を研究していたのです。
「だから未来を正確に予測できたのではないか?」
と思えます。
実際、地政学を学んでみると、今まで見えなかったことが、
いろいろわかるようになってきます。
では、どこで地政学を学ぶことができるのでしょうか?
私自身が講座を出しています。
動画講座「大戦略論 勝者の地政学」では、
・アメリカを超大国にしたマハンの「シーパワー理論」
・マッキンダーの「ハートランド理論」 ~ 世界征服の公式
・スパイクマンの「リムランド理論」 ~ ハートランドを包囲せよ!
・ケナンのソ連封じ込め ~ 強大な敵ソ連をどうするか?
・キッシンジャー ~ アメリカが中国と組んだ地政学的理由
・ハウスホーファーの「生存権理論」 ~ なぜ地政学は「禁断の学問」になったか?
応用編
・地政学から見た中国
・地政学から見た アメ リカ
・地政学から見た欧州
・地政学から見たロシア
・地政学から見たインド
・地政学から見た日本
と盛りだくさんで、地政学について解説しています。
地政学を学ぶことで、皆さんの未来透視力が
飛躍的にアップすることでしょう。
皆さん、未来が見通せたら、どう活かしますか?
是非この機会に学んでみてください。
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