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     【裏】ロシア政治経済ジャーナル No.307


                       2024/10/31


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★『室井慎次 敗れざる者』をみました。



全世界の裏RPE読者の皆様、こんにちは!

北野です。



@@@【要注意】映画のネタバレがあります。



最近選挙がらみで真面目な話が多かったので、
今日は少しかたくない話をしましょう。

『室井慎次 敗れざる者』を見てきました。

予告↓
https://www.youtube.com/watch?v=wHKF9v7qdxU

これは、『踊る大捜査線』の「スピンオフ作品」ということでしょうか。


ご存知の方も多いと思いますが、『踊る大捜査線』は、
1997年に放送された「警察ドラマ」です。

主人公の青島俊作巡査部長を演じる織田裕二さんの代表作。

それまでの警察ドラマとは、全然違う雰囲気で大人気でした。

なぜ大人気だったのでしょうか?

説明するのは難しいですが、笑えるし、泣けるし、とにかく面白かったです。

警視庁(本店)と所轄署(支店)の対立を軸に描かれているのがユニークでした。

具体的にいうと、警視庁は、所轄の人たちを「駒」としか考えていなくて高圧的で傲慢。

毎回毎回、警視庁と、青島巡査部長を中心とする所轄の刑事たちが対立します。

メルマガで面白さを表現するのは難しいので、まだの方はぜひごらんになってください。

@ドラマ予告集↓
https://www.youtube.com/watch?v=xuac-Ot5mnA&t=169s


さて、今回の映画の主人公は、柳葉敏郎さん演じる室井慎次さんです。

室井さんは、警視庁のエリート。

いつも怒ったような顔をして、眉間に縦じわが入っています。

彼は、所轄の青島さんと交流していく中で、組織の矛盾に気づきました。

それで、警視庁と現場の刑事との関係を変える「改革」を志すのです。

青島さんは、室井さんに、「えらくなってください!」と言い
、室井さんが大出世して警察を変えてくれることを期待していました。

青島さんの大先輩の和久さん(いかりや長介)は、


「正しいことをしたければ、えらくなれ!」


といいました。

青島さんはキャリアでないのでそれほど偉くなれない。

それで、彼は室井さんに現場の警察官の願いを託したのです。


さて、ここから映画の話。

室井さんはその後出世して、警察機構の改革に取りくむことになりました。

5年間改革に取り組んだものの成功しなかった室井さんは、
定年を待たずに退職。

故郷の秋田のかなり辺鄙な村で、隠遁生活を送っています。

実の子ではない二人の男の子を育てています。

比較的穏やかな生活を送っていた室井さんですが、
二つの事件が起きました。

一つは、家の近所で死体が発見されたこと。

もう一つは、一人の少女が現れたこと。

彼女は、『踊る大捜査線 THE MOVIE 湾岸署史上最悪の3日間!』
の犯人・日向真奈美(小泉今日子)の娘でした。

予告↓
https://www.youtube.com/watch?v=D0T32IYDFaA

日向真奈美の娘・日向杏は、成り行きで室井さんの家に住むことになります。

母親から悪意をたっぷり受け継いだ杏は、室井さんの前では「いい子」を装いますが、
室井さんと子供たちの仲を破壊するよう工作していくのです。


いくつか気づいたことをあげておきます。

一つ目は、『踊る大捜査線』を見たことがない人には、
なかなか楽しめない映画だろうと思います。

日向真奈美の娘といっても、映画をみたことがない人には、理解できないでしょう。


二つ目は、いつもクソ真面目な室井さんが主人公なので、
『踊る大捜査線』と違い、笑える部分が全然ないということです。

『踊る大捜査線』では、主人公の青島さんが、元気で笑えるキャラでした。

彼と、同僚のすみれさん(深津絵里)のやりとりも、笑えました。

やる気のない上司3人も笑えました。

しかし、今回の映画は、一貫してシリアスです。

室井さんがそういうキャラなので仕方ないです。


三つ目は、この映画は「二部作」で時間がたっぷりあるせいか、展開が遅いです。

それで退屈と思う人もいるでしょう。

しかし、室井さんが引退した後何をしていたのか?

なぜ彼は、自分の子でない二人の子供と暮らしているのか?

二人の子供たちの過去はどうなっているのか?

などが、「丁寧に描かれている」ともいえるでしょう。


以上三つが気づいたことです。

11月15日には、続編『室井慎次 生き続ける者』が公開されるそうです。

おそらく、後半で大いに盛り上がるのでしょう。

私は、もちろん見るつもりです。

『踊る大捜査線』にはまったことがある人は、是非ごらんください。




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