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     【裏】ロシア政治経済ジャーナル No.530


                       2026/1/23


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★【新国連】を創りたいトランプ、日本はどうする?

前号で、トランプが設立する「平和評議会」は、2023年10月7日にイスラエルを奇襲して1200人を大虐殺したテロ組織「ハマスなしの政権を樹立すること」と書きました。

それは、そのとおりなのですが。

ドナルド・トランプは、もっと巨大な野望を持っていることが明らかになってきました。

『テレ朝ニュース』1月22日。
『【速報】「平和評議会」発足式 トランプ氏「国連と連携」19か国の首脳ら出席』



〈国際紛争の解決を目指すとされる「平和評議会」の発足式が、スイスのダボスで開かれ、議長を務めるトランプ大統領が、「国連と連携する」と述べました。

22日の発足式には「平和評議会」への参加を表明していたアルゼンチンのミレイ大統領やハンガリーのオルバン首相など、19カ国の首脳などが出席しました。〉
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この「平和評議会」、「ガザ問題解決」だけが目的ではないようです。



〈「平和評議会」は当初、パレスチナ・ガザ地区の暫定統治を担うことを目的としていましたが、トランプ氏は21日、ガザだけでなく、「国連が本来行うべき多くの仕事を成し遂げるだろう」と主張しました。

「平和評議会」を国連に匹敵する組織にしたいと考えているのではとの憶測を呼んでいます。

発足式でトランプ氏は「国連は十分な機能を果たしていない」と指摘する一方で、「世界中の紛争を終わらせるために国連と連携して活動する」と表明しました。〉
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「世界中の紛争を終わらせるために国連と連携して活動する」そうです。

そして、「トランプは『平和評議会』を国連に匹敵する組織にしたいと考えているのでは」との憶測を呼んでいるそうです。

「いかにもありそうな話」です。


これについて、考えてみましょう。

まずトランプという人は、究極のナルシストです。

演説を聞くと、一貫して自分を褒めつづけている。

最近は、「ノーベル平和賞をくれなかった」ことに拗ねて、ノルウェーにクレームしていたことが明らかになっています。

『FNNプライムオンライン』1月20日。
『トランプ大統領が平和賞逃しノルウェー首相に不満の書簡…グリーンランド領有目指すのは不満からと米メディア報道も』



〈アメリカのトランプ大統領が、ノルウェーの首相に書簡を送りノーベル平和賞を逃したことを踏まえ、「もはや平和だけを考える義務はない」と伝えていたことが分かりました〉
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それで、「平和評議会」を作る目的が、純粋に「世界を平和にしたいから」とは、信じられません。

たとえばトランプは、「5000人が亡くなった」といわれる最近のイランデモで、イラン現政権を厳しく批判していました。

その一方で、プーチンがウクライナの民間人を大量に殺している件については、まったく非難していません。

また、イスラエルがガザ地区の民間人を大量に殺している件についても、全然関心はなさそうです。


では、「平和評議会」とは、何なのか?

私は、「トランプが、【新国連】を立ち上げて、その組織の【終身議長】になり、絶大な権力を手に入れたい」という、【個人的な野望】が動機だろうと見ています。



しかし、あらゆる物事には、「二面性」があります。

トランプの「国連は十分な機能を果たしていない」との指摘は、「その通り」と同意せざるを得ません。

国連は、ウクライナ戦争も、イスラエルvsハマス、ヒズボラ、フーシ派、イラン戦争も止めることができませんでした。

なぜ国連は、十分に機能を果たせないのか?

国連で強制力のある決定を下せるのは、安全保障理事会だけです。。

そこには、拒否権を持つ5つの常任理事国がいる。

すなわちアメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国。

たとえば、ウクライナ戦争を見てみましょう。

アメリカ、イギリス、フランスはウクライナを支援しています。

中国は、ロシアを支援しています。

国連が、侵略国のロシアに制裁を科したい。

その時、常任理事国の中国とロシアが反対するので、国連は制裁を科すことができません。


イスラエルvsイラン問題でも、北朝鮮問題でも、いつでも米英と中露の利害は正反対です。

(@フランスは、概して米英よりですが、時々独自の動きをします。
たとえば、フランスはイラク戦争に反対でした。)

それで、国連は機能不全に陥っている。

この点、トランプは正しいです。


もう一つ。

国連は1945年に作られました。

この組織の中で、日本は「敗戦国」です。

国際連盟は、第一大戦後の1920年に作られ、第二次世界大戦大戦後の1946年に解散しました。

国際連合は、第二次大戦後の1945年に作られ、すでに80年が経っています。

トランプが指摘しているように、国際連合は安保理常任理事国・米英、中露の対立が原因で「機能不全」に陥っている。


ですから、「国連に代わる新しい組織が必要」というのは、「そのとおり」でしょう。

今回の「平和評議会」が「国連に代わる組織になるかどうか」は、まだ何ともいえません。


ただ、日本がこの組織に加盟するとき、【 敗戦国ではない 】のは確かです。


もう一つ。

ウクライナをバッサリ切り捨てたトランプ・アメリカ。

「本当に台湾を守るのか」かなり心配です。

その一方でトランプは、イランの核施設を攻撃し、イスラエルvsイラン戦争を停戦に導きました。


トランプは、ウクライナや欧州のNATO加盟国を守らないかもしれません。

しかし、自分が立ち上げた「平和評議会」のメンバーは、守るでしょう。

というのも、平和評議会メンバーへの攻撃、侵略を許せば、「自分の威信にかかわる」からです。


日本はアメリカの同盟国です。

しかし、トランプは大昔から「日本は安保にタダ乗りしている!」と非難してきました。

アメリカ政府は、「尖閣は日米安保の適用範囲」としていますが、心配です。


では、「平和評議会」に入ればどうでしょうか?

トランプは、平和評議会メンバーである日本を、中国から守るでしょう。

なぜなら、平和評議会メンバーを守ることは、「彼自身の威信にかかわる問題だから」です。


というわけで、「平和評議会立ち上げの動機」が、極めて「ナルシスティック」だったとしても、日本は加盟すべきと考えます。

なぜなら、加盟によって、日本がより安全になるからです。

ただ、平和評議会に入ることで、「憲法違反の行動を強制されないか」調整は必要でしょう。


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★上村さまからのメール


北野先生

お返事ありがとうございます。

さて、ネットでは立憲民主党と公明党による中道改革連合の背後に
中国がいるという噂です。

また岡田克也氏が中国のスパイという説もあります。

どこまで本当なのでしょうか?

1月16日のメルマガでは野田氏は日中関係を最悪にしたとありましたが。

また 立憲民主党が政策を変更したことへの批判は大きいようですね。

共産志位議長「中道」の綱領に違和感“漢字3文字”入っておらず「公明党の主張を立憲が丸呑み」
https://news.yahoo.co.jp/articles/534a7643d6b915ca9bb1e3c5e8170560968e476a

上位のヤフコメの意見ももっともだと思います。

またメルマガで解説していただければ幸いです。


★北野から

メール、ありがとうございます!

少なくとも中国が「中道改革連合に大いに期待している」のは間違いないようです。

中国の報道をみるとわかります。



★北野への応援メールは

tjkitanojp〇yahoo.co.jp

(〇を@にかえてください。)

まで。


▼▼「編集後記」へ
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★編集後記


アニメ『ダーウィン事変』は、なかなか面白いです。

人間とチンパンジーの遺伝子をもつチャーリー。

知能は人間以上、身体能力はチンパンジー以上。

彼は、普通の学校に通い始めました。

動物の権利を守るために人殺しもする過激な「動物解放同盟」は、
「チャーリーを仲間に引き入れよう」と動き始めます。


という感じの話です。

私は、「ユニークな話」が好きです。

たとえば、「光が死んだ夏」とか「タコピーの原罪」とか。

「ダーウィン事変」も、「今までなかったアニメ」だと思います。

(『猿の惑星』にほんの少し似ている気もしますが。)


チャーリーが時々口にする「怖い言葉」が気になります。

彼は、どうなっていくのでしょうか?


予告はこちら。↓
https://www.youtube.com/watch?v=zRann2zoXx0



北野幸伯


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