【裏】RPEJournal=======================================
【裏】ロシア政治経済ジャーナル No.535
2026/1/30
=======================================================
★なぜアメリカはイラン攻撃の準備を進めるのか?
全世界の裏RPE読者の皆さま、こんにちは!
北野です。
イスラエルとアメリカは昨年6月、イラン核施設への攻撃を行いました。
その後、イスラエルとイランは、停戦合意しています。
さて、アメリカが再びイランを攻撃する可能性が高まっています。
『ハンギョレ』1月30日。
〈CNNは28日、複数の消息筋の話を引用し、トランプ大統領が検討中の案には、イラン指導部とデモ隊の強硬鎮圧に責任のある治安機関の幹部に対する空爆や、核施設・政府機関に対する攻撃が含まれていると報じた。
ロイター通信も、トランプ政権がイランの軍・警察と指導部を標的とする制限的な攻撃と、イランの弾道ミサイルおよび核施設を標的にした空爆の案を検討していると、この日報じた。〉
〈この日、トランプ大統領はソーシャルメディアのトゥルース・ソーシャルに「巨大な無敵艦隊がイランに向けて移動している。
ベネズエラに派遣されたものよりはるかに大規模な艦隊だ」と投稿した。
さらに、「イランがすみやかに交渉テーブルに着き、『核兵器のない』公正かつ公平な合意を結ぶよう望む」と付け加えた。
26日、空母「エイブラハム・リンカーン」を中心とする空母打撃陣が中東地域に進入したのに続き、27日にトランプ大統領は「さらに別の艦隊がイランに向けて航海中」だと明らかにしたことがある。〉
ーー
トランプは、明らかにイラン攻撃の準備を進めています。
なぜでしょうか?
これは、表も裏もなく、【 イランの核兵器保有を阻止するため 】です。
ここまでの経緯を振り返ってみましょう。
・2018年、トランプ政権は、イラン核合意から一方的に離脱し、制裁を復活させた。
・再び原油輸出ができなくなったイランは、方針を転換し、核兵器保有を決断した。
・2023年3月時点で、ウラン濃縮度は80%を超えた。
・2023年9月時点で、IAEAの査察を拒否した。いよいよ濃縮度90%を超え、
核兵器保有が近づいたからかもしれない。
・イスラエルは、「イランが核兵器を絶対許さない」と宣言している。
・イランは当然、「イスラエルが近い将来、イランの核施設を攻撃するだろう」と警戒する。
・「やられる前にやってしまえ!」
イランは、ハマスと共にイスラエル攻撃のプランを練った。
・2023年10月7日、イランからゴーサインを得たハマスは、
イスラエルへの大規模攻撃を実行した。
イスラエルvsハマス、ヒズボラ、フーシ派、イラン戦争が勃発
・2025年6月、イスラエルとアメリカがイラン核施設を攻撃し、停戦が実現される
イスラエルがイランを攻撃する最大の理由は、
【 イランが核兵器を保有しようとしていること 】です。
では、イスラエルとアメリカに核施設を破壊されたイランは、
核兵器保有をあきらめたのでしょうか?
これが、全然あきらめていないのです。
なぜ、そんなことがわかるのでしょうか?
イランは、IAEAの査察を拒否しているからです。
『共同』2025年11月21日。
『イラン、核査察合意を正式破棄 欧米のIAEA決議に反発』
〈イランのアラグチ外相は20日、イスラエルと米国が空爆した核関連施設への査察を再開するとした国際原子力機関(IAEA)との9月の基本合意について、正式に破棄すると表明した。〉
ーー
要するに、イランは「IAEAには協力しない」「査察はさせない」ということです。
なぜ?
普通に考えたら、【 核兵器保有をあきらめていないから 】となるでしょう。
イスラエルにとっては、イスラエルを認めない、
滅ぼそうと考えているイランが核兵器をもつリスクは、変わらず残っている。
そこで、私は昨年12月にした「パワーゲーム2026年大予測」の中で、
イスラエルは今年、
・イラン政権高官や軍高官、科学者の暗殺を試みる
・イラン政権の転覆を試みる
・イラン核施設攻撃を再び行う
などの行動に出る可能性が高いと語ったのです。
トランプは、イスラエルに勝たせてもらったので、当然イスラエル側に立つのです。
さて、イスラエルとトランプ・アメリカの目標は、
【 イランに核兵器保有を断念させること 】です。
もちろん、一番いいのは「交渉による解決」でしょう。
マドゥロ誘拐後、イランの最高指導者ハメネイは、
「交渉に応じる気」が増したに違いありません。
ハメネイが交渉に応じないのなら、「ベネズエラモデル」の可能性もあります。
つまり、ハメネイだけ失脚させて、
現政権(たとえば、ペゼシュキアン大統領)が政権を維持する。
ハメネイは、殺すか、ロシアに亡命させる。
(たとえば)ペゼシュキアン大統領は、
・IAEAとの協力を速やかに再開し、核兵器保有を完全に断念する
・アメリカの傀儡政権になり、中国・ロシアとの関係を切る
この二つがダメなら、イスラエルとアメリカは、武力による政権打倒に出るでしょう。
トランプは昨年6月、イラン核施設を攻撃。
その後、イスラエルとイランは、速やかに停戦しました。
トランプは1月、ベネズエラを攻撃し、マドゥロを誘拐。
一夜にして、親中ベネズエラ政権を、アメリカの傀儡政権にすることに成功しました。
トランプの「限定的な軍事力行使」は、二回成功していて、
武力行使のハードルは下がっているはずです。
現在は、上記三つの案を順番に進めていくという感じでしょう。
私的には、ハメネイがロシアに逃亡するのがベストなシナリオだと思います。
そして、アメリカの傀儡大統領になったペゼシュキアンは、
・核兵器開発を永久に放棄することを誓う
・速やかにIAEAの無条件、無制限の査察を許可する
・中国、ロシアとの関係を切る
そのかわり、アメリカはイラン制裁を解除。
これで、イランは原油輸出を再開することができるようになり、
イラン経済は大復活します。
アメリカのやり方は、荒っぽいですが、日本の国益に合致しています。
なぜでしょうか?
中国、ロシア、イラン、北朝鮮は、「独裁ランドパワー同盟」を形成しているからです。
要するに、今のイランは、日本の敵陣営にいる。
「独裁ランドパワー同盟」メンバーでは、2024年12月シリアのアサド政権が倒れました。
2026年1月には、ベネズエラのマドゥロ政権が崩壊しました。
イランに、親米傀儡国家ができれば、困るのはロシアとイランです。
親米傀儡国家イランが、ロシアへのドローン供給をやめれば、
ウクライナも助かるでしょう。
そして、イランが原油輸出を自由にできるようになれば、原油価格は下落するでしょう。
エネルギー価格が下がれば、日本の電気・ガス料金が下がるでしょう。
それで、日本の国益なのです。
そして、ハメネイは、デモ参加者を6000人も虐殺した
残虐非道な男であることを忘れてはならないでしょう。
彼がロシアに逃亡することは、イラン国民の幸せと繁栄につながっていきます。
推移を見守っていきましょう。
◆重要PS
「も~ひとりで~あるけない~、とき~の風がつよすぎて~~~、あ~傷つくことなんて~、慣れてはず~だけど今は~」
世界情勢、変化が激しいですね。
今年になってからも、
「米軍 ベネズエラのマドゥロ大統領を誘拐」
「イランで大規模デモ。6000人が死亡」
「カナダ首相が『脱アメリカ宣言』」
「トランプ、グリーランド領有に意欲」
などなど、驚くべきことがたくさん起こっています。
しかし、世界の中には、これらの事件に【 驚かない集団 】がいます。
誰でしょう?
そう、【 パワーゲーム会員 】の皆さんです。
パワーゲーム会員の皆さんは、たとえば、
・2021年12月、「ロシアがウクライナに侵攻する可能性があること」を知った(実際の侵攻は2022年2月)。
・2023年8月、「中東で戦争が起こる可能性」を知った(イスラエルvsハマス戦争勃発は2023年10月)。
・2024年12月、「2025年にイスラエルとアメリカがイランの核施設を攻撃する可能性が高いこと」を知った(イスラエルとアメリカのイラン核施設攻撃は2025年6月)
・2025年12月、「アメリカがベネズエラに侵攻する可能性が高いこと」を知った(ベネズエラ侵攻は2026年1月3日)。
というわけで、パワーゲーム会員の皆さんは、全世界が驚いているのに、【 驚かない生活 】を送っています。
彼らは、世界情勢の裏側、大国の意図、戦略、地政学、行われているプロパガンダを正しく理解している。
その知識と知恵を、経営や投資に活かし、成功と繁栄の道を歩んでいます。
日本のオールドメディア、インターネットだけ見ていたら、【翻弄される人生】から抜け出すことはできません。
あなたも、日本のスーパーエリート数千人が学んでいる『パワーゲーム』で、世界の正確な現状と来るべき未来を知ってください。
詳細はこちら↓
http://in.powergame.jp/kipg_2503_tora?cap=kmag
▼▼「おたよりコーナー」へ
=======================================================
★Mr. Tubockさまからのメール
北野先生
メルマガとパワーゲーム、世界情勢を見る参考になります。
さて、花粉食物アレルギーですが、しっかりとした情報があります。
↓
https://www.jspaci.jp/guide2021/jgfa2021_14.html
(アレルギーガイドライン2021 ダイジェスト版 第14章 より)
蛇足ですが、治療については、「減感作療法」がベストです。
簡単に服用できる薬としては、スギ花粉対症のものしかありませんが、原因(対症花粉)に反応しなくなるので、自然な治療法です。
他のものは、Evidence果が不十分と思われますし、個人的にいろいろと試しましたが、どれも効果ありませんでした。
(情報不足による意見なら、ごめんなさい。)
もう一つですが、抗アレルギー薬で眠くなる人は、脳内H1受容体占拠率(高いと眠くなる)が参考になります。
脳内H1受容体占拠率
https://kanri.nkdesk.com/webp/327.webp
★北野から
Mr. Tubockさま、貴重な情報、ありがとうございます!
知らないことがたくさんありました。
「減感作療法」試してみたいです。
★北野への応援メールは
tjkitanojp〇yahoo.co.jp
(〇を@にかえてください。)
まで。
▼▼「編集後記」へ
=======================================================
★編集後記
寒い日がつづいているせいか、中学生の娘、小学生の息子が風邪をひきました。
二人とも学校を休んで、11時17分の今も寝ています。
モスクワの冬は、一番寒いときマイナス35度になりました。
日本に戻ってきたときは、冬でも「秋か春のようだ!」と感じたものですが。
今では、日本の冬も「寒いな~」と感じます。
北野幸伯
=======================================================
○メールマガジン「【裏】ロシア政治経済ジャーナル」
発行者 北野 幸伯
Copyright (C)RPE JournalAll Rights Reserved. 358
=======================================================
...
|