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【裏】ロシア政治経済ジャーナル No.57
2020/12/16
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★イギリスが「反中同盟」づくりを主導する
全世界の裏RPE読者の皆さま、こんにちは!
北野です。
新刊の準備、着々と進んでいます。
今回の本は、GDP日本の3倍、軍事費5.5倍の大国中国に
勝つ方法を、「地政学」で学んでいきます。
必勝の方法が、はっきりくっきり見えてきますので、
ご期待ください。
では、本題。
イギリスといえば2015年3月、アメリカを裏切って、
真っ先に中国主導の国際金融機関「AIIB」入ったことで
知られています。
5年前、「特別な関係」は、崩壊の危機にありました。
当時のイギリスは、アメリカを捨て、
「中国と特別な関係になりたいな~」と
考えていたのです。
ところが5年が過ぎ、状況が変わってきました。
一番大きな要因は、「香港問題」でしょう。
香港は、イギリスの植民地だった。
1997年、イギリスが香港を返還した時、
中国は「50年間は一国二制度を維持する」
と約束した。
つまり、「民主主義、人権、言論、信教、結社の自由は、
守られる」と。
ところが2019年から、香港民主主義への弾圧が
ひどくなってきました。
2020年7月、香港国家安全維持法が施行された。
これで、デモ参加者、中共や習近平の悪口をいう人は、
「合法的」に逮捕できるようになった。
イギリスは、これで完璧に中国への態度を変えました。
今ではイギリス、アメリカ陣営につき、
中国共産党打倒のために先陣をきって戦っています。
そんなイギリス、来年はG7の議長国なのですね。
そして、イギリスは、G7にインド、オーストラリア、韓国
を招待する方針です。
理由はもちろん、「反中同盟」を構築していくこと。
<G7サミットに韓豪印を招待 来年の議長国、英国が表明
産経新聞 12/16(水) 9:04配信
【ロンドン=板東和正】 英首相官邸は15日、2021
年に議長国を務める先進7カ国首脳会議(G7サミット)
に韓国とオーストラリア、インドの3カ国を招待すること
を表明した。(中略)
アジア太平洋地域との連携を広げ、中国に対抗する狙いが
あるとみられる。
英政府は今月15日、3カ国を「共通の課題と価値観を
共有できる友好国」と指摘。
「(G7では)志を同じくする民主主義の国々と共通の
課題に取り組む」と強調した。 >
この構想、もともとトランプさんが提案したのですね。
ただ彼は、インド、オーストラリア、韓国の他に「ロシア
を招待する」といっていました。
ジョンソンさんは、ロシアを排除して、インド、
オーストラリア、韓国を招こうと。
ジョンソンさんは、
「10か国で中国に対抗しよう」と考えている。
「反中同盟拡張」の方向は、他にもあります。
「自由で開かれたインド太平洋戦略」の中心国
日本、アメリカ、インド、オーストラリア。
いわゆる「クアッド」ですね。
日米豪印は、アセアン10か国をこれに取り込みたい。
そして、先日お伝えしたように、イギリス、フランス、
ドイツが参加する意志を示しています。
2021年は、反中同盟に参加する国が続々と
現れてくることでしょう。
日本も、この世界の潮流に沿って泳ぎますように。
間違っても、「日中関係を次の次元に引き上げたい」など
とならないように。
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