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     【裏】ロシア政治経済ジャーナル No.69


                      2021/1/26


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★習近平は、ヒトラーと同じ過ちを犯した




全世界の裏RPE読者の皆さま、こんにちは!

北野です。



私たちは、「第2次大戦で米英ソ側が勝ったのは当然さ!」
と考えがちです。

しかし、実は、ナチスドイツが勝った可能性もありました。


第2次大戦がはじまったのは1939年。

翌1940年6月、ドイツは、大陸欧州最大のライバル
フランスを、わずか1か月で降伏させた。

この時点で、ドイツは大陸欧州をほぼ支配していた。

東のソ連とは、「不可侵条約」を締結している。

アメリカは、まだ参戦していない。

ドイツは、イギリス攻略に戦力を集中させれば、アメリカ、
ソ連不在のまま、ドイツが欧州の覇者になった可能性が
あります。


ヒトラーは、どこで間違えたのでしょうか?

1941年6月、彼は不可侵条約を破り、ソ連攻撃を開始します。

これで、独ソ戦がはじまった。

ヒトラーの地政学の師だったハウスホーファーは、
この愚行を止めました。

ヒトラーは、師の賢明な助言を無視し、
自滅に進んでいったのです。


さらに1941年12月には、真珠湾攻撃から日米戦争が勃発。

日本の同盟国だったドイツもアメリカに宣戦布告し、
アメリカが欧州戦に参戦することになった。


1941年、アメリカとソ連が参戦した。

これで、ナチスドイツの敗北は、「決定した」
といえるでしょう。



▼ヒトラーと同じ過ちを犯した習近平



勝利を目前にして、ヒトラーは、なぜこのように
愚かな過ちを犯したのでしょうか?

私もわかりません。


ところで、ウイグル人100万人を強制収容し、
ウイグル女性に不妊手術を強要し、
民族絶滅政策をしている中国政府。

しばしば「ナチスドイツ」と比較されています。

そうなると、習近平は、「現代のヒトラー」ですね。


そして、習近平もヒトラーと同じ過ちを犯しました。

なんでしょうか?

これです。



<インドと中国、国境付近で衝突 インド兵20人以上死亡か

BBC NEWS JAPAN 2020年6/17(水) 11:38配信

インド当局は16日、中国と国境を争うヒマラヤ山脈地帯
で両国軍が衝突し、インド兵が少なくとも20人死亡した
と発表した。

両国軍の衝突で死者が出たのは、過去45年以上で初めて。
このところ両国の緊張が高まっていた。>


<インドは、中国がガルワン渓谷に数千人の部隊を送り
込み、インドの領土を3万8000平方キロにわたって占拠し
ていると主張している。

5月には、北東部シッキム州の国境付近で両軍部隊の衝突
があった。

同州では2017年にも、中国が国境を広げようとしたこと
をきっかけに衝突が発生した。>(同上)



なぜ、これがヒトラーと同じ過ちなのでしょうか?

インドは、2020年代世界でもっとも速く成長し、
2030年には、世界第3の大国になることが確実です。

そんなインドは、伝統的に「非同盟外交」を展開してきた。

それで、米中覇権戦争がはじまっても、
どちらにもつかない姿勢を貫いてきました。


ところが、昨年6月の紛争で、インド国民が激怒。

大規模な中国製品不買運動が起こり、
インド政府は中国製アプリを禁止しています。

インドは、これで「アメリカ側」につくことになった。


習近平は、アメリカと覇権戦争を戦いながら、
インドを攻撃した。

これは、イギリスと戦いながらソ連と戦争を開始した
ヒトラーと同じです。


私は、なぜこの件について書いているのでしょうか?

インドと中国が、また戦っているからです。



< インド軍は25日、中国と国境を争うヒマラヤ山脈地帯の
東部で20日に両軍間に小競り合いが発生したと発表した。>
(ロイター1月25日)

<昨年4月、ヒマラヤ山脈地帯の西部で両軍の間に衝突
が起きて以降、双方ともに国境地帯全域の軍備を強化し
ている。>(同上)



2018年から米中覇権戦争がはじまった。

習近平が孫子を学んでいるのなら、アメリカ以外の
すべての国と和解することでしょう。

しかし、彼がしていることは、


・尖閣周辺に日本漁船がいたら、
海警局の船が追跡するよう指示している

・インドと国境紛争を起こし、死者を出している

・香港国家安全維持法で、イギリスやフランス、
ドイツを敵にまわした

・親中だったオーストラリアと敵対的関係になっている


というわけで、事実上「世界を敵にまわしつつある」
といえるでしょう。


ヒトラーも、勝利を目前にして、愚かな行為で自滅した。

習近平、2020年は、いち早くパンデミックを克服し、
GDPもプラス成長(2.2%)で、「一人勝ち」に見えます。

しかし、行動を見ていると、結局ナチスドイツを同じ道を
行くのでしょう。


●PS

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