【裏】RPEJournal=======================================
【裏】ロシア政治経済ジャーナル No.7
2020/4/11
=======================================================
★100年に1度の経済危機がはじまっている
全世界の裏RPE読者の皆さま、こんにちは!
北野です。
2月頃から、「今年は、リーマンショック翌年、09年より
もひどい経済危機が起こる」と書いてきました。
「大げさだな」と思われた人もいたことでしょう。
しかし、ついにIMFが、今回の危機は、08〜09年よりもも
っと深刻で、1929年からはじまった世界恐慌並になるとの
予測を出してきました。
▼危機の理由
今回の危機の理由は、いうまでもなく「新型コロナウイル
ス」です。
みんな、感染するのが怖い。
可能な限り、家に引きこもります。
すると、何が起こるか?
人が移動しなくなるので、交通会社が儲からなくなる。
航空会社は、これからどんどんつぶれていくでしょう。
電車、バス会社も厳しい。
そして、ホテル、民宿なども、壊滅的打撃を受けます。
外食。
「外食したら感染リスクあるよな」と思うので、行かなく
なっている。
それで、レストラン、食堂、居酒屋などは、厳しくなる。
フィットネスクラブ、スポーツジム、プール、遊園地など
にも行かない。
映画館にも行かない、百貨店にもいかない。
人が移動しなくなると、お金も移動しなくなる。
つまり消費が激減する。
つくっても売れないので、生産を減らす。
生産を減らすと所得が減る。
こうして、消費が減り、生産が減り、所得が減り、それが
原因でまた消費が減り、また生産が減り、また所得が減り。
こういうプロセスが延々とつづき、「縮小スパイラル」に
突入していきます。
結局、上にあげた業種ばかりでなく、ほとんどすべての人
が影響を受けるようになります。
減給はまだいい方で、失業者が大量に発生します。
▼IMF専務理事、恐怖の予測
世界経済の現状と未来、IMFの専務理事はどう見ているの
でしょうか?
<IMF、「世界恐慌以来の経済危機」 新型ウイルスで17
0カ国に打撃
BBC NEWS JAPAN 2020年04月10日
国際通貨基金(IMF)のクリスタリナ・ゲオルギエヴァ専
務理事は9日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界
的流行)により、2020年の世界経済の成長率が「急激な
マイナス」となり、1930年代の世界恐慌以降で最悪の経
済危機に直面するとの見通しを示した。>
「1930年代の世界恐慌以降で最悪の経済危機に直面する」
そうです。
90年前ぶりということですから、「100年に1度の経済危
機」といってよいのではないでしょうか。
<「わずか3カ月前は、加盟国の160カ国以上で、2020年
中の1人あたりの所得がプラスになると予測していた。
今ではその予測は完全に覆された。
今年は170以上の国で、1人あたりの所得がマイナスに
なる見通しだ」
さらに、「実際、我々は、世界恐慌以降で最悪の経済
の低迷に見舞われると予測している」と付け加えた。
Image copyright AFP Image caption 国際労働機関
(ILO)によると、世界中の労働者の約8割が、新型ウ
イルスのアウトブレイクによる職場の全面的または一
部閉鎖に直面している >(同上)
「世界中の労働者の約8割」が職場の全面的、一部閉
鎖に直面しているそうです。
驚愕の事態ですね。
<ゲオルギエヴァ氏の発言に先立ち、米労働省は9日、
4月29日から今月4日までの1週間の、米国内での失業
保険の申請件数が660万件以上だったと発表。
同国内の失業保険の申請件数は、先月中旬からの3週
間で合わせて1600万件を超えた。
アメリカでは現在、感染の拡大を防ぐため、ほとんど
の企業が閉鎖を余儀なくされている。
国民の約95%は何らかのかたちの封鎖状態に置かれて
いる。>(同上)
アメリカ、3週間で失業者が1600万人(!)でたとい
うことですね。
しかも、これは、まだ「はじまり」に過ぎません。
<また、イギリスを拠点に貧困問題に取り組む国際団体オ
ックスファムは、新型コロナウイルスの経済への影響によ
り、世界で新たに5億人近くが貧困状態に陥る恐れがある
と警告。
パンデミックが終息するころには、世界の人口78億人の半
数以上が貧困状態で暮らしている恐れがあるとしている。>
(同上)
貧困状態に陥る人が5億人増えるそうです。
残念ながら、日本でも貧しくなる人が激増しそうです。
▼しかし、危機は、永遠にはつづかない
というわけで、世界的権威であるIMFも、「今年は100年に
1度の経済危機になる」と予測しています。
そうならない理由が見当たりません。
唯一の希望は、「パンデミックは永遠に続かない」という
ことでしょう。
イタリアやスペインでも「すでに感染のピークはこえた」
という報道がでてきています。
日本は、現在感染者数が激増しつづけていて、ピークにむ
かっている最中のようですが。
いずれにしてもこの危機が、数年間つづくとは思えません。
だから、「家に籠っていれば、冬は過ぎ、春が来る」とも
いえます。
しかし、「危機になったら、知恵をしぼって、乗り切る努
力をすること」も大事ですね。
最近、家のポストに、「宅配します」というチラシが増え
てきました。
レストランは、客が来なくなったので、宅配を強化するこ
とで、冬を乗り切ろうとしています。
昨日は、「野菜、果物宅配します」というチラシが入って
いました。
休業を決めた塾からは、「オンラインで授業を配信します
」と連絡が来ました。
皆さん、生き残るために、精一杯の努力をつづけています。
私たちも、いろいろ知恵を絞って越えていきましょう。
私自身も、最近大きな危機に直面しました。
(新型コロナがらみではありませんが。)
私は、昨年から「習近平の国賓訪日」に反対していた。
それで、表RPEの読者さんに、「官邸に反対メールを送っ
てください」とメルマガで呼びかけつづけてきました。
さらに今年の2月5日からは、「中国全土からの入国を禁
止してください」と主張。
表RPEの読者さんに「官邸にメールを送ってください」と
呼びかけてきました
結果、圧力が強まり、私は真剣に「RPEは廃刊になるので
はないか」と恐れ始めました。
考えた結果、「もう一つメルマガを創刊しよう」となった。
そして、生まれたのが、この裏RPEです。
そう裏RPEは、「危機を乗り越える工夫」から生まれたの
です。
私たちは、それぞれ境遇が違います。
だから、「こうすれば危機を乗り越えられる」というアド
バイスはできません。
ですが、「冬は長くはつづかない」「春は来る」ことを信
じ、じっくり考え、何等かのアクションを起こしましょう。
春が来た時、危機の最中に起こしたアクションが、大きく
花開くかもしれません。
苦しい時期ですが、苦しいのは、私一人、あなた一人では
ありません。
がんばって、乗り越えていきましょう!
●PS
時間がある人は、こちらをご一読ください。
元気が出るはずです。
↓
●新日本人道
詳細は↓
https://amzn.to/2TpvdQp
北野自身の解説動画
↓
https://www.youtube.com/watch?v=3QPmQOsA3Uk
=======================================================
○メールマガジン「【裏】ロシア政治経済ジャーナル」
発行者 北野 幸伯
Copyright (C)RPE JournalAll Rights Reserved. 358
======================================================= |