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【裏】ロシア政治経済ジャーナル No.80
2021/3/20
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★バイデン、「プーチンは【殺人者】」!
全世界の裏RPE読者の皆さま、こんにちは!
北野です。
驚くようなできごとがありました。
バイデンがプーチンについて、「殺人者だと思っている」
ことを明らかにしたのです。
AFP3月18日を見てみましょう。
<ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領(78)は17日放送の
インタビューで、ロシアのウラジーミル・プーチン
(Vladimir Putin)大統領は「殺人者」であるとの認識を示し、
米選挙介入を試みた「代償を払うことになる」と述べた。
ロシア政府はこれを受け、駐米大使を本国に召還。
米ロ関係は危機に陥った。>
これを読むと、あたかもバイデンが、
「プーチンは殺人者だ!」といったような印象です。
ところが、実際は少し異なります。
<政敵の毒殺や毒殺未遂を繰り返してきたとされる
プーチン氏は「殺人者」だと考えるかとの問いには
「そう考える」と答えた。>(同上)
つまりアナウンサーから
「プーチンは殺人者だと思いますか?」と聞かれて、
「そう考える」と答えた。
これ、とても難しい質問ですね。
プーチンは、欧米では「政敵を殺す殺人者」
と思われています。(日本でも。)
彼の指令で「殺された」、あるいは「殺されかけた」
と考えられている人の例を挙げると。
・アレクサンドル・リトビネンコ。
ロシアの元諜報員。
06年、イギリスで暗殺された。
暗殺時、放射性物質ポロニウムが使われたことで、
話題になった。
・ボリス・ネムツォフ。
ロシアの元第一副首相。
反プーチン勢力の指導者で、2015年クレムリン近くの
橋で銃殺された。
・スクリパリ親子。
セルゲイ・スクリパリは、ロシアの元諜報員。
ダブルスパイで、イギリスの諜報機関に情報を流していた。
2018年3月、イギリスのソールズベリーで、セルゲイと
娘のユリアが、意識不明も重体で発見された。
二人は、一命をとりとめた。
この暗殺未遂事件には、化学兵器「ノビチョク」が使われて
大騒ぎになった。
・アレクセイ・ナワリヌイは、ロシアの反プーチン勢力指導者。
ロシアでもっとも人気のある政治系ユーチューバー。
2020年8月、飛行機の中で意識不明になり、ドイツに移送
された。
彼の暗殺未遂時にも、スクリパリ事件と同じ「ノビチョク」
が使われたといわれている。
大きなところで、こんな感じです。
これらの事件について、欧米では、「プーチンがやらせた」
と考えられている。
それで、アナウンサーから
「プーチンは殺人者だと思いますか?」と聞かれて、
「そう思う」と答えたのでしょう。
他の国の指導者について、「殺人者だ」というのは、
メッタにないことです。
ですが、欧米の一般的見解に逆らって、
「いや、彼が殺人者だとは思わない」
と答えれば、かなり支持率に影響したことでしょう。
ちなみにトランプも、同じ質問をされたことがあります。
その時、彼は、どう答えたのでしょうか?
<前任のトランプ氏はこれとは対照的に、プーチン氏に
関する否定的な発言をかたくなに拒否してきた。
2017年の米FOXニュース(Fox News)とのインタビューで
は、プーチン氏は「殺人者」かとの問いに対し、
「殺人者はたくさんいる」
と返答。
「私たちの国には罪がないと思うか?」と問い返していた。>
(同上)
トランプの発言の方が、「外交的」ですね。
「殺人者はたくさんいる」というのは、
「プーチンは殺人者だが、他にも殺人者はたくさんいる」
「つまりプーチンも殺人者」とも解釈できます。
ですが、直接「プーチンは殺人者と思う」とはいっていません。
さらに、「私たちの国には罪がないと思うか?」と問うことで、
「プーチンは殺人者だが、アメリカだって同類だ」
といっているようにも思えます。
いずれにしてもトランプは、プーチンを侮辱しないように
注意していました。
ですがバイデンは、「そう思う」とはっきり答えた。
▼それでも、米ロは和解にむかう?
今回の発言で、「米ロ関係はさらに悪化する」と
受け取られました。
しかし、私は逆に、「米ロ関係は、これからむしろ
よくなっていく」と予想しています。
なぜでしょうか?
戦略的な理由です。
米中覇権戦争がつづいている。
バイデン政権も、この覇権戦争を
継続していく意志を示しています。
かつてアメリカは、ナチスドイツに勝つために、
最大の敵スターリンのソ連と組みました。
2次大戦が終わると、今度はそのソ連に勝つために、
かつての敵ドイツ(西ドイツ)、日本と組みました。
それでも、ソ連が優勢になると、今度はなんと、
共産中国と組んだのです。
こうした戦略文化、伝統から考えると、
「アメリカは、中国に勝つために、『殺人者』が率いる
ロシアと組む」
と考えられます。
どうなっていくか、注目していきましょう。
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